伊藤忠都市 エコ仕様を標準化 第1号物件「クレヴィア二子玉川」
住宅新報 2010年2月16日 号 10面
伊藤忠都市開発はこのほど、すべてのマンション開発で標準化する『エコロジー仕様』の第1号物件「クレヴィア二子玉川」(東京都世田谷区、総戸数51戸)のモデルルームをオープンした。
同社は今年に入り、マンション開発におけるスタンダードコンセプトとして「モット・エコ」を発表。(1)効率的なエネルギー使用によるエコロジーでエコノミーな暮らしの提案「もっと、かしこく」(2)自然エネルギーを取り入れる「もっと、やさしく」(3)エコが更に便利で楽しい暮らしを叶える「もっと、心地よく」の3つを柱としたものだ。「クレヴィア二子玉川」では、様々な省エネ技術・設計・機器を全体計画や専有部分に積極的に取り入れた。
共用部分の電灯電力は、太陽光パネルと蓄電池を組み合わせほぼすべてを賄える計算だ。屋上に設置する太陽光パネルで年間1万200キロワットの発電が可能で、それを蓄電し夜間電力に回す。電灯自体も省エネ効果の高いLED電球とする。余った電力は、カーシェアリングの電気自動車用充電器にも充当する予定だ。
専有部分は、給湯器に「エコジョーズ」、すべての窓に断熱性の高い「ペアガラス」を採用。住宅版エコポイント対象の仕様とした。そのほか、コンセントの一部には待機時の消費電力をカットできる「るすいっち」、約60%の節水が可能な「節水トイレ」、お湯の温度をキープしやすい「魔法びん浴槽」といった省エネ設備を取り入れる。
これらハード面での省エネに対する取り組みだけでなく、ガス・水道(一部)・電気の使用量を積算し、料金の目安や二酸化炭素排出量に換算して表示できる「エネルックリモコン」を採用。更なる省エネ行動を促す仕掛けを施した。
今回の物件は、人気の東急田園都市線二子玉川駅を最寄りとするが、徒歩17分の駅遠立地。交通量の多い第三京浜も近接するというネックもある。これらのネックを解消するためにも、エコに対する取り組みのほか収納スペースにも大きな工夫を施した。「割安感のある価格設定も手伝い、反響は非常に大きい」と販売担当者。引き渡しは11年3月だが、「夏前には完売したい」と話す。
物件概要は、敷地面積2015平米、地上5階建て・総戸数51戸。専有面積67-100平米。価格(予定)は3LDK・68平米タイプが4300万円台から。中心価格帯は5000万円前後(72-73平米)。平均坪単価は220万-230万円の予定。収納にも注力
商品名「カタス」
目的別に家具を組み合わせ
伊藤忠都市開発が開発し、「クレヴィア二子玉川」に初めて導入した収納システムが「KATASU(カタス)」だ。
幅700ミリメートル×高さ2400ミリメートル(奥行きは種類によって550ミリメートルと850ミリメートル)の大きさの収納ユニットを組み合わせることで、1つの収納棚とするシステム。ユニットは9タイプ・14バリエーションがあり、用途に応じた自由な組み合わせが可能だ。家族構成の変化など将来的な組み替え・移動もできるつくりとした。
9タイプの内容は、フリーボード、引き出し付きデスク、ハンガータイプクロゼット、本棚、共用収納など。オプションでガラス棚やアルミフレームガラス扉へも変更可能とするなど、デザイン性にも配慮した。「収納に不満を感じている人は非常に多いと聞く。目的別に分けるという視点と、フレキシブル性を追求したものに仕上げた」(同社)
そのほか、玄関の下足入れの収納不足に対する不満を解消するため、合計60足を収納できる大型シューズボックスを作り付けた。更に、ベビーカー収納や傘立て、室内スリッパ掛けも同ボックス内に組み入れる工夫を施し、玄関の更なる有効利用について提案している。













