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スタンダード会員限定「長期優良」第1弾、販売開始へ 長谷工 今後の市場占う試金石 「ブランシエラ浦和」

住宅新報 2010年1月19日 号 10面

 長谷工コーポレーションは1月下旬から、分譲マンションとして初めて「長期優良住宅認定」を受けた「ブランシエラ浦和」(さいたま市)の販売を開始する。認定を受けるために、建築コストは13-15%上昇。また、最多価格帯は5000万-6000万円(80平米台)と相場よりやや割高な設定だ。「低価格より高品質を」という消費者ニーズは熟成されているのか。「長期優良」の今後を占う物件になりそうだ。

 09年6月4日にスタートした長期優良住宅認定制度を受けた共同住宅は、09年12月末時点で539戸。戸建て住宅の3万8029棟と比べて大幅に少なく、また539戸のうち、今回の「ブランシエラ浦和」(69戸)と大阪府吹田市で認定を受けた「ブランシエラ吹田片山公園」(114戸)は長谷工コーポレーションの物件だ。

 大半のディベロッパーが、折からのマンション不況で少しでも価格水準を抑える動きをしたため普及が遅れているようだが、「認定マンションを供給したいというディベロッパーのマインドは強い」(長谷工コーポレーション)という。今回の物件が好調に推移すれば、各社の供給姿勢に変化が生じると予想される。自由な選択プランは施工会社ならでは

 施工費を上げた分のクオリティーは十分に確保している。「劣化対策等級3」「維持管理対策等級3(配管)」「更新対策等級3(共用排水管)」「耐震等級2」「階高2700ミリメートル(認定基準は2650ミリメートル)」「省エネ対策等級4」「高齢者等対策等級3」といった長期優良の認定基準のほか、「コンクリートひび割れ低減技術」「メンテナンスが容易なハウジング継手を組み合わせたステンレス給水管」「間取りの可変性を向上させた内装システム」「アフターメンテナンスの期間延長」など独自の取り組みを加えた。

 また、間取りプラン、25パターンの内装カラーや豊富な住設機器のメニュー選択、デザインのアレンジなどで1万パターン以上の住戸プランを提供できる「E-label(えらべる)」システムも導入。専属のコーディネーターも付ける方針で、グループ力を生かした提案を行う。

 モデルルームへの来場予約は既に120組を確保。中規模物件であるため十分な広宣費を投入できないなか、広域集客にも成功しているという。東京23区のほか、横浜や川崎など民力が比較的高いエリアからの反響の多さが、これまでと比べての大きな違いだととらえている。

 同社では、「今回のプロジェクトは、長谷工グループの力を結集させて成功させたい」と意気込みを見せており、今後はディベロッパーに対して、長期優良の工法提案を積極化していきたい考えだ。物件概要◎所在地=さいたま市浦和区前地3/◎交通=JR京浜東北線浦和駅徒歩9分/◎規模=地上18階建て・総戸数69戸/◎敷地面積=2938平米/◎専有面積=80-131平米/◎竣工予定=11年5月

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