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スタンダード会員限定ひと 出版した人生の指針書が好評 野呂田芳成さん

住宅新報 2010年1月19日 号 2面

思い切なれば、遂ぐる

 09年7月の衆議院解散に伴い政界を引退。08年2月に出版した著書「思い切なれば必ず遂ぐるなり」が好評だったことから今年1月、シリーズ第2弾とも呼ぶべき「人生を変える珠玉の名言-先人遺訓」が引き続きPHP研究所から出版された。

 無類の読書家として知られ、国内外の古典を中心にその蔵書は2万冊を超える。「本を読む時は、ぜひ身に付けたいと思った個所をノートにメモするようにしてきた。20冊にはなる。そのノートを基に(本を)書くことができた。メモを残すのはいい読書法だと思う」

 「2冊とも、日頃の思いを淡々と述べた」という通り、スラスラと読める。志を高く持つことの大切さを説いたものだが押し付けるのではなく、軽妙な解説と、示唆に富んだ先人の言葉が心地よく胸を打つ。

 引退後は郷里の秋田県能代市で晴耕雨読の生活を夢見ていたが、周囲から「これからも、いろいろ相談に乗ってほしい」との要請があり、東京にとどまることにした。

 現在、千代田区・内神田に事務所を構え、企業10社ほどの顧問をしている。引退したとはいえ、政治に向ける眼差しは真剣そのもの。

 「民主党政権には中・長期の産業政策と財政再建計画がない」「事業仕分けで切るだけは切ったが、産業の成長指針がない。司令塔もない。子供手当をいくらもらっても、親が失業していたら元も子もない」と厳しい。

 「日本はこれから資源、環境、食糧、そして医療・介護・福祉サービスを産業として成長させることが重要だ」と指摘する。

 唯一「住宅政策として打ち出した非課税贈与枠拡大や減免税制の継続は評価できる」とも。

 53年建設省入省。大臣官房文書課長を経て77年自民党から政界へ。衆院議員連続8期当選。農林水産大臣、防衛庁長官など歴任。同党では安全保障、住宅土地、道路など各調査会会長を務めた。80歳。

 (本多

 信博)

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