森田博子--キッチン・収納 現場の『すご腕』 第5回 おぼろげに見せる 探す手間省きすっきりと
住宅新報 2010年1月5日 号 13面
北京の宮廷料理をご馳走になった時、「『牛耳る』という語原をご存知ですか」と食通の友人に聞かれ、「おもてなしのマナーのことですか」と答えました。
「モンゴルから来た習慣だそうですが、牛の耳を最初に食べる人が、宴席の主役だそうです」と、友人から教わりました。「牛耳る」の意味を知って、私は食卓を料理で飾る時、誰が主賓なのかを、いつも考えています。「お皿はどれにしようか」「食器は…」「盃は…」などと、食器戸棚を全開にして、思案したことありませんか。
「大皿はどこ?」「お客様用のお椀は…」、盛り付け前にてんてこ舞いです。そんな事をしていると、煮物が焦げついてしまったりで、まさに台所は戦場です。揚げ句は、「キッチンが悪いのよ」と、キッチンに八つ当たりです。使い慣れている主婦でさえ、急なお客様のもてなしでは、食器や調味料が見つからなくなってあわてるものです。













