不況下の中古住宅動向 実需が取引が活発化 09年重大ニュース
住宅新報 2009年12月15日 号 16面
不動産市況が大きく低迷する中で、いち早く立ち直りを見せたのが中古(既存)住宅の流通市場だ。価格調整が一巡して、需要者に手の届く価格帯まで下がった今春から動きが活発化してきた。低金利や住宅ローン減税などの支援策も背景にあるが、本当に住宅を必要とする中堅勤労者世帯などの実需の強さ、奥行きの深さを示した格好だ。
東日本不動産流通機構(レインズ)のデータによると、首都圏の中古戸建てと中古マンションの成約件数は年初から前年水準かそれを上回るペースで推移。4月以降右肩上がりに加速がかかって注目されたが、秋口になると一転、物件不足が深刻化する事態に転じた。
東レインズ全体の09年度上半期(4-9月)実績を見ると、首都圏がけん引する形で成約件数は3万4410件、前年同期比8.4%増となった。だが、その後の景気の冷え込みと物件不足を考え合わせると、取引に減速感が募り始めたのが気がかりだ。













