紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言 賃貸現場の喜怒哀楽 第31回 坂口有吉
住宅新報 2009年12月15日 号 5面
付帯業務収入
詐欺まがいの消毒代も
退場願い信頼確保を
最近、こういう話がお客さんから出た。
他社で案内を受けて当社の管理物件に申し込みをしたお客さんが契約のために来社した際、私に「消毒は完了してるんですよね?」と聞くのだ。
なんでも、申込書を記入していたら「最近はシックハウス症候群などで苦しむ人もいるから入居前に消毒しておいたほうがいいですよ」と言われて既に代金を支払っているとか。
おかしな話である。無断で作業か
管理会社は当社である。管理会社に何の相談もなく勝手に消毒の商談をして代金を受け取る、なんてことは法的には可能でも同義的には許されないことであろう。第一、当社は申し込みが入ったのを受けて現地に設置してある鍵を回収してしまっているから、客付業者は当社に解錠を依頼しない限り、中に入れないハズである。
物理的に有り得ないにもかかわらず担当者は「消毒は終了している」と言っているとか。
私がお客さんに、消毒代金の返却を求めるよう勧めて電話させると、当初担当者は返金を拒んでいたが、大事になるのを恐れたか「領収書などの書類をすべて持参すれば返金に応ずる」と連絡してきたとか。
証拠の隠滅、ということか。
同業者にこの話をしたら「うちも何回かありました。お客さんに消毒を勧めるのは1社だけじゃないですよ」と言う。こんな話も聞かせてくれた。液体散布し3万円
その同業者がたまたま家主と室内を点検していたら、客付業者と思しき男がやってきて、消臭剤のような液体を部屋の四隅に散布しただけで帰っていったそうだ。
訳が分からず、家主も「今のは何なのか?」と不審に思っていたとのこと。
で、この消毒代、3万円である。ひがむわけではないが「いい商売」である。不況でも許されない
いくら不動産不況で新たな収入源が欲しいからといっても、こんな詐欺まがいのことを許していたら不動産業界の信用にかかわる。
消費者の根深い「不動産屋不信」を長く地道な努力でようやく回復してきた業界ではないか。
悪質な業者の業界からの早期退場を切に願っている。
(坂口有吉不動産・社長)













