キラリ☆わが社の星(25) TOTO 山崎 明子さん(1)
住宅新報 2009年12月1日 号 8面
地道に発信、企業のために
皆さんは、広報の仕事についてどのように考えているだろうか。企業の対外的な窓口、情報発信の重要な部署として認識している人がいる一方、収益を生まないとの理由で、その存在意義に疑問を持っている人もいるかもしれない。私たちマスコミにとっては欠くことのできない部署。取材の窓口であるだけでなく、情報交換の相手としても非常に重要。広報セクションの方の性格が、ニアイコールで企業の性格とも感じられるほどだ。
今回紹介するのは、そんな広報の世界で今年4月から仕事をしている山崎明子さん。TOTOの広報部東京広報グループに所属している。以前はキッチンの商品開発に携わっていたが、今はトイレ事業について外部に情報発信している。
「畑違いの仕事ですが、自分から希望しての異動です。キッカケは就職活動の最終面接の際、『広報の仕事なんてどう?』といわれたこと。それ以来、いつかこの仕事をしてみたいと思っていました」。今は仕事が楽しくて仕方がないといった感じの山崎さんだ。広報の様々な仕事
広報の仕事は商品リリースを中心とした情報のほかに、企業の歴史や取り組み姿勢、市場動向といった数多くの情報を地道に発信していくことだ。「当社をよりよく知っていただくこと、更にいかに正しいかたちで伝えるのかに注意しています」
TOTOは「ウォシュレット」をはじめとする商品などでトイレ業界をリードしてきた存在。そのため、様々な媒体から様々なかたちでの取材依頼を受ける。特にテレビ関連の取材は、「スパンは短いのにやることが多く、人や場所といった調整に注意をしています。取材対象となる当社の社員は本業を持っていますから、その仕事の負荷にならないようにするためです。番組のストーリーが商品本来の使い方じゃないような場合には、お断りすることもあります」という。
何でも露出すればいいものではないというわけだ。さて、山崎さんが広報の仕事でもう1つ重要視していることがあるという。それは「社外の声を社内に入れること。外からこんな風に見られているということを伝えること」だ。
実は、筆者は昨今の住宅・不動産業界の広報活動をちょっと残念に思っている。業界全体が厳しい局面にあること、更にコンプライアンスや内部統制の問題もあることから、広報の仕事が内向きになっていると思うからだ。説明会などでも、情報発信ばかりに気を取られ、マスコミとの交流や情報交換にはあまり熱心でない企業も目に付く。
だから、山崎さんの意見には全面的に賛成。業界の広報のあり方に、新風を吹き込んで欲しいと思った。
(住生活ジャーナリスト・田中
直輝)













