競売不動産取扱主任者 8月1日より申込受付開始 試験日2026年12月13日(日)

様々な不動産情報が盛り沢山!

スタンダード会員限定トップインタビュー 常日頃(19) 北澤商事社長 北澤艶子氏

住宅新報 2009年11月10日 号 8面

 いかにも女性らしさが漂う清潔でエレガントな社長室。陶器の置物やガラス製の小物類、ペンなどを入れるお皿、縁取りが美しい鏡、手のよく行き届いた観葉植物など、すべてがバランスよく配置されている。「仕事が趣味で、生きがい」--だから、社長室は思いっきり自分の好みに合わせてある。「不動産業は天職」と言い切る熱いパワーに、心底感化される。

 --最近の不動産業界をどう見ていますか。

 「もっともっと、女性を活用し女性の社会的地位をアップさせながら、業界のイメージアップを図るべきです。今年のクリスマスには日管協(日本賃貸住宅管理協会)のレディース委員会で初のコンテスト『ワーキングウーマン2009』の表彰式をします。女性同士が互いに切磋琢磨し、業界のフレッシュな戦力となるよう努力していくためです」

 --審査はどのような基準で行われるのですか。

 「10年以上の永年勤続で、営業成績がよく会社への貢献度が高いとか、仕事と子育てを両立させ業務に励んだかとか、協会活動によく参加し賃貸住宅市場の健全化に貢献したか--などが審査項目になります」

 「今年は30人が応募してくれました。普通は会社の上司が推薦者ですが、なんと他社の人の推薦で応募してきた人もいました。素晴らしいことですよね」

 --業界団体では初の女性会長となった日管協会長という大任を6月に終えた感想は。

 「日管協という組織自体が素晴らしいと思いました。会員には一流企業が多い中、地場の不動産会社で、しかも女性の社長を会長にしようとすることだけでもすごいと思います。若さを感じる組織です」

 --今、大きな問題になっている更新料問題に関しても日管協はその解決策として『実質賃料表示制度』の検討を始めるなど意欲的ですよね。

 「不動産業界全体がもっと声を上げるべきだと思います。私自身が一番気になっていることは、更新料の法的性質がどうということ以前に、契約で払うと決め、実際に払っていながらあとから手のひらを返したように取り返そうとする行為そのものです。人は一度約束したことは守るべきではないですか。そうした信頼関係がなければ、家を貸す・借りるという市場そのものが成り立たなくなる恐れさえあります」

 --仕事に関して常日頃思っていることは。

 「私は毎日が仕事一筋で、365日働いています。外で会合があって遅くなったときも必ずここに戻ってきて、夜の11時、12時までは仕事をしています。キザでいうのではなく、お金のためではなく、仕事が好きだから働くのです」

 「20歳の娘時代から不動産業を始めました。いまはこれが天職だと思えるほどとても幸せです。そしてこれからの私のライフワークはただひたすら、不動産業界とそこで働く女性の社会的地位向上のために頑張ることだと思っています」

 --今年もレディース委員会でアメリカを視察されてきましたが、いかがでしたか。

 「アメリカの不動産業界は7、8割が女性です。しかも、皆さんとても素晴らしくて生き生きと輝いて仕事をしています(!)。だから、日本でも女性がもっと明るく、おしゃれして輝いて仕事をしてもらいたいのです」

 --日本人はどちらというと暗い顔をして仕事をしている人が多いようです。なぜでしょうか。

 「わかりませんが、日本人はあいさつや会話がなくなりましたね。アメリカに行っているとき、エレベーターの中で日本人同士になっても知らん顔です。それって、すごくヘンだと思います」

 「それから昔から明るいところに福が来ると言いますよね。暗くしていたら誰も寄ってきてくれません。うちの母はどこに行っても、誰と会っても笑顔を忘れませんでしたがそれが自然ですよね」

 「私たちのような地場の不動産会社にこそ地域を明るくしていく責任があります。お客さんに接するときは、とくに明るさが大事だと、いつも社員に言っています。お客さんは家を買うときはもちろん、借りる部屋が決まったときもとても幸せなわけですから、そのお世話をした我々がぶっきらぼうに接していたら、もう次からはうちのお店にはきてくれないでしょう」

 --地域に愛されて、なくてはならない会社だと思われることが生き残っていく最高の戦略だと思いますが、そのためには何をすればいいでしょうか。

 「とにかく感謝することではないでしょうか。こんなお店にきてもらえただけで感謝しなければいけません。それから、不動産業というのは元手がかからずに始めることができる仕事です。そのことに感謝すべきです。だからこそ信頼に応えるべきなのです。よく孫から『おばあちゃんの仕事は何なの』と聞かれます。すると、私は『紙屋さんだよ』と言います。だって、入口に紙を張っている仕事でしょ。信頼だけが元手の仕事です」

 (聞き手・本多

 信博)<会社概要>本店=東京都足立区西新井1-6-12(ほか3支店あり)創業=1956年(会社設立1980年)資本金=7000万円電話=03(3898)1141

求む!買取物件 価値ある中古不動産の売買はムゲンエステート住宅新報別冊 不動産テック.BIZ Vol.14 最新号発行 不動産×ITの最新トレンドをお届け会員会社(賛助会員を含む)のプレスリリースを一元的に集約・掲載する情報発信サイト マンション管理プレスリリースセンター

関連サービス