大言小語 誰を向いた政治なのか
住宅新報 2009年11月10日 号 1面
民主党を中心とした新政権が誕生してから2カ月近くになるが、様々な面で軋轢(あつれき)が生じ、政権運営に暗雲が漂っている。自らの『故人献金』問題で足元を見られている鳩山由紀夫首相は、「普天間問題」「官房機密費」などでも、前首相同様発言にブレが生じ、支持率にも影響が出始めるのではないか。
▼これに対し、存在感を更に増しているのが小沢一郎民主党幹事長だ。政策決定の政府一元化を唱え、議員立法や党政策調査会の廃止などに着手し、行政刷新会議の仕分け作業人に新人議員が入っていることを知るや、人選見直しを仙谷大臣に通告するなど、党と国会の機能を牛耳ることで、実質的に首相の求心力が低下している。
▼特に問題なのが、小沢氏は真意を表わさず、周囲の人間が勝手に氏の意向を解釈し、いわば虎の威を借りて本人の意思とは必ずしも一致しないものを振りかざして事に当たることだ。一部メディアでは「ご推察、ご忖度(そんたく)政治」と揶揄(やゆ)しているが、これでは、責任の所在がつかめない。













