森田博子--キッチン・収納 現場の『すご腕』 第1回 すご腕の見せどころ キッチンで分かるその家庭
住宅新報 2009年11月3日 号 13面
キッチンスペシャリストの森田博子です。キッチン設計のコーディネートにかかわって30数年が過ぎました。さまざまな家庭のキッチンとその生活にかかわらせていただきました。
子供の頃、台所仕事をしていた母の背中を思い出します。いつも背中を向けて、コトコトと響かせていた包丁の音が今も耳に残っています。「なぜ、背ばかり向けてこっちを向かないの?」、子供心の素朴な疑問でした。「子供たちと、向き合って料理を作りたい」。その願いを込めて、30数年前にキッチンの先進国だったドイツに通い詰め、システム・キッチンに出会い、対面式キッチンなどの開発に携わってきました。
キッチンを見れば、家庭とその家族が分かる。なんだか、「家政婦が見た」というTVドラマの市原悦子のようですが、実際、様々なご家庭のキッチン設計や改造に出合うと、その家庭や家族関係まで分かってしまうのです。自分でも、怖いなと思うときがあります。そこまでかかわらないと、ご満足が得られるキッチンづくりは出来ないのです。◆「モノより、思い出」で













