大言小語 マンション管理適正化法、その実績
住宅新報 2009年11月3日 号 1面
高層住宅管理業協会が設立30周年を迎えた。先日開かれた記念式典には関係者ら400人が出席。「未来のマンション生活」と銘打った子供絵画コンテストの表彰もあり、会場は華やかさに包まれた。黒住昌昭理事長は「住生活総合サービス業として、更なる業界の発展を」とあいさつ。また、業界全体を「押し上げた」最大の要因として、01年に施行された「マンション管理適正化法」を挙げた。
▼式典会場で、前理事長の川達之氏にお会いした。「マンション管理は成熟してきましたね」の問いに、にこやかに頷きながらも、「やはり、基本は『適正化法』。常に時代に即したものになっているか、見ていくことが必要です」。法制定前後、文字通り東奔西走で、その意義を精力的に説かれていた当時の氏の姿が、不意に重なった。
▼あるマンション管理組合を取材した時のこと。地域イベントにも積極的に関わり、熱心な活動で知られる理事長に話をうかがった。「僕はね、適正化法という『マンションの憲法』に出会ったから、管理組合の仕事に興味を持ったんだよ」。70歳を超えた彼の手には、読み込まれ、擦りきれそうになった適正化法の小冊子が握られていた。既に管理業務主任者試験に合格。今年はマンション管理士を目指すという。「マンション内で皆に頼られるのが、うれしくて」。法施行から間もなく10年。その芽は確実に根を下ろしている。













