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スタンダード会員限定関西発 古今ともキーワードは「環境」 サステナブル建築 阪神間モダニズム「住吉村」

住宅新報 2009年11月24日 号 11面

 関西では三都の特徴を表したものとして、「京都で学び、大阪で働き、神戸で暮らすのが理想のライフスタイルである」とよく言われる。この場合の「神戸」には「阪神間」を含んだやや広域なエリアを指すが、この地域形成に大きく寄与した要因として、いわゆる「阪神間モダニズム」がある。◇「日本一の長者村」

 明治中期以降、東洋のマンチェスターと称された大阪は「煙の都」と揶揄されたように、産業の発展の一方で大気汚染等による居住環境の悪化を招いた。大阪神戸間に官営鉄道住吉駅が設置され、明治30年代の中頃から関西を代表する財閥本家の私邸や大手の保険、商社の社長宅、製薬会社や不動産業などを営む船場の富商などがこぞって、なだらかな六甲山麓の良質な湧き水に恵まれた気候温暖で交通至便な「住吉村(昭和25年神戸市東灘区に編入)」に数千-数万坪の規模で居を構え始めた。ここに大阪の船場文化と神戸のモダンでハイカラな文化とが融合し、住吉村は「日本一の長者村」と呼ばれ、後に開発された六麓荘町(芦屋市)や田園調布(東京都大田区)を遙かにしのぐスケールであった。

 阪神間モダニズムとして知られる華やかな生活スタイルは、この住吉界隈を発祥の地として、その後、私鉄や土地会社が「健康」をうたい文句に郊外住宅地の経営に乗り出し、大阪が「大大阪」と呼ばれた大正末期から昭和初期にその全盛を迎えた。そのキーワードは、いずれも「環境」であった。

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