女性パワーで売上UP 田原祐子 (13)
住宅新報 2009年10月27日 号 7面
女性「各論」、男性「総論」--
議論をスムーズにするには
下準備をしっかりと
女性活躍推進事業を社内で初めて立ち上げる場合、男女混合のプロジェクトチームを結成し、活動計画や準備をスタートするケースが多いものです。そして、このチームでは、男性と女性が初めて「同じ土俵の上」で、ほぼ対等な立場で話し合うことになります。終始、平行線に
ここで頻発する由々しき問題が、「女性は各論に終始し、男性は総論を述べる」ため、話し合いが平行線をたどるといったケースです。そして、多くの場合、男性側から「目先の事しか見えていない女性たちとの話し合いがスムーズに進行しない」など、女性たちの視野の狭さを嘆き、女性活躍推進事業の先行きを案じる声があがるものです。
これは、この連載の中でも何度かお伝えしている、女性の特徴を表す3つのキーワード「目」「口」「ハート」--その中の「目」(視野)の部分の話になります。そもそも女性は全般的に「状況を俯瞰するのが苦手で、自分の周り、とりわけ身近な部分ばかりが目につく」という『特徴』があります。また、「口」(コミュニケーション)というキーワードで表したように、女性は「本音」で、意見ではなく「自分の言いたいこと」をぶつけてしまうという傾向もあるため、話し合いは難航します。もちろん、すべての場合にあてはまるとは限りませんが、話し合いがもつれ始めると、たいていは男性側がギブアップしてしまい、議論が頓挫か迷走してしまうものです。
こうした状況を回避するには、いったいどうすればよいのでしょうか。
解決法の1つは、男女のコミュニケーションをスムーズに進めるための下準備をすること。例えば、発言や会議のルールを決め、『アサーティブ』に発言するというものです。アサーティブとは、自分の意見を主張するための技術。例えば、レストランで注文と違うものが出てきた時、「怒る」のは、攻撃的自己表現。「我慢して食べる」のは、非主張的自己表現。「注文と違うことを伝える」のが『アサーション』です。客観性も重要に
また、もう一つの方法は、社内外のファシリテーター(中立な立場を保ち、議論をスムーズに調整しながら合意形成させる役割の人)を交えて、女性活用成効のゴールに向け、軸のぶれない話し合いをすることです。社内のプロジェクトに外部コンサルタントなどのサポートを好まない企業もありますが、客観的でストレートな意見は、社外の立場だからこそ効力を発揮するものなのです。
次号では、女性活用成効のポイントである、「男性・女性双方の歩み寄りが必要」であることについて指摘します。
(たはら・ゆうこ=ベーシック代表取締役)













