日管協東京支部 第1回学生コンテスト 感性光る『エコ賃貸』 最優秀は『もちあるく箱』
住宅新報 2009年10月27日 号 5面
日本賃貸住宅管理協会(日管協)東京支部(塩見紀昭支部長)は10月20日、第1回JPM学生コンテスト「わたしの住みたい夢のECOハウス」の表彰式を草月会館草月ホール(東京都港区)で開催した。寄せられた22作品の中から、最優秀作品には善野浩一さん(東京大学大学院工学研究科建築学専攻松村研究室1年)と山田英恵さん(同大学院新領域創成科学研究科文化環境学専攻清家研究室1年)の提案「もちあるく夢の箱」が選ばれた(14面に関連)。
同作品は、規格寸法を定めた居住用の箱を生産し、構造体(スケルトン)にはめ込んで賃貸住宅を構成する考え方で、イラストなどで表現されている。入居者は好みの箱を選んで購入し、住みたい環境に持ち運んで、その地域に建つスケルトンにはめ込んで居住する。新しい箱を購入するときには既存の箱は市場に出され、交換やオークションなどで流通させる。生活の痕跡が刻まれた箱には住人の情報が蓄積され、それが付加価値となっていく仕掛けを持たせた。従来にない提案を織り交ぜながら、リユースとリサイクル性に優れ、既存住宅の新しい流通手法のシステム化を予感させる作品に仕上げた。
審査員の岩村和夫東京都市大学教授は「賃貸がコンペ対象になった例はほとんどなく、地味なテーマにポジティブに応えてくれた学生にまず感謝したい」と述べた。最優秀作品に対しては「例えば柱のキズが心の支えになるという考え方は高齢社会で重要だ。同時に、エコ賃貸という大変なテーマに真正面から向き合っている」などと評価した。













