ストック社会を『拓く』 長期優良住宅先導的モデル事業(18) 構造躯体の含水率を色別表示 S×Lが新システムを一般公開
住宅新報 2009年10月20日 号 18面
エス・バイ・エルは09年度第1回「長期優良住宅先導的モデル事業」で、構造躯体の長寿命化を図るトータルシステム「ループ」を取り入れた提案「エス・バイ・エル長期優良住宅モデルプロジェクトVer2.」が採択された。10月10、11日には、神奈川県横浜市と愛知県西加茂郡の2カ所で、建築中の住宅を一般公開した。
モデル事業に採択されたのは、08年度に続き2回目となる。
同社の住宅は、木質パネル一体構法。独自技術の「壁体内換気システム」で壁の中に床下の乾燥した空気を通し、構造躯体の木材を乾燥状態に保つことで内部結露を防ぐ。今回の提案では更に外壁と構造パネルの間に空気層を設けた「W通気工法」で構造材の耐久性を高めた。
また、過去30年間供給してきた住宅の調査データを基にした劣化診断システムを開発。モデル事業の住宅だけではなく、戸建て商品の標準仕様として採用できるようにソフトウエア化した。
施工図が完成した段階で、日照条件や建物の方位などの条件を入力すると、構造躯体の劣化する可能性が高い部分を色別で表示する。含水率が高く、劣化する可能性が高いと推定した部位にパネルの乾燥状態を確認するための点検口を設置する。
そのほか、浴室と脱衣室の間仕切りなどに高耐久処理木材を採用。生涯サポートシステムとして5年ごとのメンテナンスを条件に、構造躯体に対する保証を更新していく。
「モデル事業に採択された提案を戸建て住宅商品に標準仕様化していくことにより質が向上する。他社との差別化にもつながる」(同社)。
今後は、住宅の維持管理に不可欠な履歴情報を、購入者に開示する取り組みを行っていきたいという。













