オープンハウス 09年9月期連結業績 建売販売550棟 大幅な増収増益
住宅新報 2009年10月20日 号 4面
センチュリー21に加盟するオープンハウス(東京都渋谷区、荒井正昭社長)の09年9月期連結業績は、売上高約300億円(前期約194億円)と大幅に増収し、経常利益は約28億円となった。97年9月の同社設立以来、08年9月期に一度減益となったほかは増収増益を維持しており、09年9月期は前期の減益から一転、過去最高益となった。他方、足立勲一郎・前三菱UFJ不動産販売社長を9月30日付で取締役に迎え、大手不動産流通会社との情報パイプを更に堅固にするなど、人事戦略を強化している。10年4月新卒50人
従業員300人規模に
セグメント別の売上は、仲介事業が約30億円、開発事業が約270億円。建売住宅販売棟数は約550棟に達した。
荒井正昭社長は「予想をはるかに超える実績を残した」と話した。
業績好調の要因として、直近のトレンドを仲介店舗での情報収集でつかみ、年3回程度の米国不動産市場の視察で中長期ビジョンを展望。これらを総合的に分析することで、早期に減損処理できたことを挙げている。
不動産市況については、「思ったより悪くなったが、回復も早かった」と話し、特に戸建てが動いている感触を確かにしている。「マンション供給が少なすぎるため、本来、マンションを購入していた層が戸建てを買っている」と荒井社長。「景気が悪くなっても、一次取得者のニーズはある。家賃と住宅ローンを比較し、後者のほうが安ければ皆さんは買いに入る」と話した。同社の顧客層は30代前半の一次取得者で、平均販売価格は4000万円-5000万円だ。
創業以来増収を維持してきた要因としては、組織作りが成功していることを挙げた。
「設立当初は、中途を中心に採用し、コミッション制を導入してきたが、最近約8年は当社のビジョンに共感できる新卒採用に切り替えており、その効果が表れてきた」と荒井社長は分析している。
採用担当者は新卒で入社して4年程になる若手社員で、年間約3000人の学生と面接した。10年4月には約50人の新卒が入社する予定。「大手企業と対抗できる優秀な人材ばかりだ」(荒井社長)。また、以前は新卒採用の3-4割が短期間に退職することもあったが、現在は1割程度に留まり、定着率が上がっている。更に「この1年で同業他社の優秀な社員が中途入社してくれた」(同)ことから、10年4月には従業員数は約300人規模に達する見込みだ。
経営陣も強化し、足立勲一郎・前三菱UFJ不動産販売社長を取締役に迎えるなど、大手とのパイプも堅固にさせた。
新卒、ベテラン、経営陣の総合的でバランスのとれた人事戦略を進めている。
店舗展開では、10年4月に2店舗を出店する予定。
10年9月期の連結業績予想は、売上高500億円、経常利益50億円、建売販売棟数は約700棟を見込んでいる。また、マンション事業が業績に寄与する予定で、同事業で売上60億円、利益15億円を見込んでいる。
更に荒井社長は、「中期目標の売上1000億円、経常利益100億円を早めに達成したい」と話した。













