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スタンダード会員限定賃貸への導入進む 「そよ風」で快適暮らし 空気集熱ソーラーのトモス

住宅新報 2009年10月13日 号 4面

 「自然エネルギーを取り入れて、快適な居住環境を生み出したい」。その思いを実現した空気集熱式のソーラーシステム「そよ風」の販売が順調だ。OMソーラーシステムを発明した1人、友伸平氏が代表を務めるトモス(東京都国立市)が開発し、環境創機(同)が販売を手掛ける。2年ほど前に販売を本格化させて以来、約500台を売り上げた。設置費用は30-40坪の住宅で100万-150万円ほど。最近では、環境意識の高い入居者をターゲットに据えたアパートや、戸建て賃貸への導入例も増えている。

 その仕組みは、暖められ上昇した空気を屋根上に設置した箱に集め、必要に応じて室内に取り込む。室内に設けたファンなどを経て、床下蓄熱層に導く流れだ。夏の日中は熱気を屋根上のファンで直接排気することで、室内の涼しさを保つことができる。

 最大の特徴は、小型機材によるシンプルな設計。住まい手にとってはメンテナンスしやすく、屋根裏空間を自由に使えるメリットがあるほか、取り付け工事が初めての工務店でも問題なく設置できるという。「限られた人たちで技術を独占するのではなく、多くの人に使ってほしい」という理念を形にした。

 環境配慮型のシステムだが、友氏は「省エネそれ自体が目的ではない」と話す。

 四季のある日本では、そもそも夏は暑く冬は寒いのが当たり前。だが暑さや寒さが度を超えてしまうと、快適に生活することが難しくなる。

 そこで友氏は、冷暖房器具に頼り切るのではなく、自然エネルギーを活用することで心地よく感じられる温熱環境を追求してきた。「日本人の体には、日本の風土に根差したDNAが備わっている。それを生かしたシステムを」という発想が、「そよ風」誕生の原動力になった。

 今年3月から、工務店や設計事務所へのPRを開始した。「自然素材の利用に加えて、『環境の視点からもう1段価値を高めたい』とする会社からの依頼が多い」といい、手応えをつかんでいる。

 空気集熱式ソーラーシステムの開発に携わって22年。「ソーラーシステムは進化し続けている。まだまだ研究を重ねたい」と意気込む姿からは、飽くなき向上心がにじみ出ていた。

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