キラリ☆わが社の星(18) 東建コーポレーション 矢引貴洋さん(2)
住宅新報 2009年10月6日 号 19面
「あきらめず、成功を」
前号でご紹介したように、矢引貴洋さんは、金融機関を経て中途採用で東建コーポレーションに入社した。
30歳で転職し、現在5年目。「金融機関で培った融資業務の経験から、融資付けの見極めや良い条件を引き出す際にノウハウが生きていると自負しています。(アパート事業は)普段から複数の金融機関と意見交換するなど、コミュニケーションも大事ですしね」と矢引さん。
矢引さんは、どうして順調にキャリアを積んできた慣れた金融業界から、厳しい市場環境にある住宅業界に転身しようと思ったのだろうか。「島根県の出身なのですが、実家が建設業で親の背中を見ているうちに、この業界は男の仕事でやりがいがあると感じていました。転職したのは、いつかそこで自分の力を試してみたいと思っていたからです」
金融機関に在職していた当時は2年ほど新規融資の開拓営業を担当し、中小企業のトップとの交流も多かったそうだ。「若い頃、苦労された方も多かったようです。ですから『苦労は買ってでもしろ』ということで」と矢引さん。甘くない現実
そうはいうものの、入社から順調にキャリアを積み重ねていったわけではない。「現実は甘くなかったですね。1つの契約あたり億を越える金額を売るのがこの仕事。入社から1年ほど受注が取れない時期が続いて、これではクビになってもおかしくないと覚悟していました。金融機関では営業成績も良く、自分でもタフだと思っていましたが、そのプライドも邪魔したのかもしれない」と話す。
では、そこから支店長に昇任するまで挽回できたのはなぜだろうか。「入社当時の支店長のおかげです。受注が取れなく苦戦している時期に、支店長が丸1カ月つきっきりで朝から晩まで同行してくれ、キャリアに裏打ちされた取り組み姿勢を惜しみなく教えてくれました」後輩の育成へ
そこから大きく業績をアップさせ、昨年は全国約2600人の営業マンの中で、半期では1位、通期でも4位の成績を収め、去年1月の支店長昇格となった。支店長となってからの重要な仕事として、営業マンのクロージングを手助けすることがあるが、自身の経験から「私の知りうる知識や経験は、同行して伝えようと思っています」という。
最後に、後輩たちへのアドバイスを聞いてみた。「ある先人の言葉で『あきらめたらその時点で失敗、あきらめなければ成功しかない』『神は超えられる試練しか与えない』というものがあります。これは自分にも言い聞かせていることです。焦らず急げの精神で頑張って夢を達成して欲しいです」
(住生活ジャーナリスト・田中
直輝)













