大言小語 「東京水」と貯水槽水道
住宅新報 2009年9月29日 号 1面
「東京の水がおいしくなった」ということをよく耳にする。オゾン処理の高度化が進んだことなどが要因。都では5年前から「安全でおいしい水プロジェクト」を展開。水道水をペットボトルに詰めて販売した「東京水」も好調だ。その一方で、マンションやアパートでは「水道水が飲料用としてなかなか利用されない」実態があるという。その理由の一つが「貯水槽水道の管理問題」だ。
▼例えばマンションでは、「貯水槽水道」が一般的。水道局から供給される水を一旦受水槽に貯め、各戸に給水する施設だ。地震災害などの際に断水に強いといったメリットがある一方、管理が水道局ではなく貯水槽水道設置者や管理者に委ねられることから、適正な管理が行われないと、水質汚染など衛生面の問題が一気に表面化する。
▼先日、都内で開かれた貯水槽水道をテーマとしたシンポジウムでは、施設老朽化などの評価項目を組み込んだ貯水槽水道のリスクに関する「ランキング表示制度」に注目が集まった。既に横浜市でテスト実施されており、制度導入で貯水槽水道の管理の有無が物件の資産価値にもつながっていくという指摘もある。













