快適住まいづくり研究会 『女性の応援』19年目 セミナーは310回以上開催
住宅新報 2009年9月29日 号 16面
女性のマンション購入を支援する「女性のための快適住まいづくり研究会(運営=(株)快適住まいづくり、http://www.kaiteki.gr.jp/)」では、これまでに310回以上のセミナーを開催してきた。19年目の活動に入った同研究会の小島ひろ美代表は、20代の独身時代にマンションを購入。その経験を、周囲の希望もあって親しい友人たちに話していくうちに、自然と「勉強会」という形になった。住宅選びのポイントなどを、客観的立場から分かりやすく伝えている。
今では、月に5-6回程度のセミナーを開催。9月12日に東京国際フォーラム(東京・有楽町)で開いたセミナー「女性のためのかしこいマンション購入講座・基礎編」には、定員を超える75人の女性が参加した。「女性のマンション購入は、年々着実に増えている。今後もその傾向は続く」と小島代表は分析する。
同研究所では、東京・自由が丘と有楽町(有楽町イトシア内)の2カ所に「マンションライブラリー」を開設している。様々な会社の新築マンション情報や会社情報をファイル化しており、会員(無料)は自由に閲覧できる。会員数は現在5万2000人強。そのうち約1万9000人が購入に至った。「まだまだ少ない人数。全員が買えるようにバックアップすることが、私たちの仕事です」(小島代表)。購入後も、繰り上げ返済の方法や賃貸に出したい場合の手続きなど、様々な相談に無料で対応している。
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同研究所の最新データによると、購入者の年齢は30代が最も多く39%。次いで40代が26%、20代も18%いる。最近の傾向として、20代後半と40代前半の購入者が増えているという。
年収は、「400万-600万円未満」が40%で最も多く、「400万円未満」も26%の割合。「特別なキャリア層ではなく、一般職のOLが多い」と小島代表。一方、自己資金については基本的に高く、800万円以上の割合が46%に上る。400万円以上で見ると82%まで跳ね上がる。「『年収が高いというわけではないが、堅実性がある』というのが、女性のマンション購入者像です」(小島代表)小島ひろ美代表に聞く
多くのセミナーを開催し、女性のマンション購入をバックアップしてきた小島ひろ美代表に、市場動向などを聞いた。
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◇『女性』意識しすぎない物件を
--女性のマンション購入が、ここにきて更に増えているようです。
「女性の社会進出など様々な時代背景もありますが、ファミリータイプの販売が苦しかったため、マンションディベロッパーがコンパクトタイプの販売に力を入れていることも大きな要因です。更に、ここにきて販売価格や住宅ローン金利が下落基調にある追い風もあります」
--シングル男性のマンション購入は、女性ほど進んでいないようです。
「人にもよりますが、シングル男性はとにかくお金(自己資金)がない(笑)。年収は同年代の女性よりも高いのですが、一言で表現すれば『堅実性』の問題になるのでしょう。家賃と住宅ローンを比較したら、住宅ローンの方が割安。独身だし、将来的なことも考えると『購入』も1つの選択肢になる。それを実行に移せるのも、自己資金があるからです」
--マンション購入と結婚を天秤にかけている、という男性側の意見があります。
「決してそんなことはありません。結婚したら貸そう、そのためにより貸しやすい物件を選ぼうというのが基本姿勢。話していても、本当に質素でいい奥さんになりそうな会員が多い」
「『婚活』という言葉がありますが、私たちは『物活(ぶっかつ)』という言葉を提唱しています。先にマンション(物件)を購入し、そしてそれに見合った男性と結婚する--しっかりとした生活をしていれば、しっかりとした出会いはあるものです。購入者の半分くらいは、その後結婚していると思います」
--ディベロッパーが女性向けに開発する際の注意点は?
「女性を意識し過ぎないことが大切。女性というとデザイン性や内装を重視すると判断されがちですが、それよりも、価格や立地はもちろん、躯体強度や遮音性など基本性能を非常に気にします」
--マンションの営業現場では、『男性(客)には構造など基本性能を、女性には夢を語りなさい』とよく言われます。
「それはファミリー層への対応の話だと思います。シングル女性は当然住宅ローンを自分で組む。ある意味、男性的な役割も担うのです。服や鞄はブランドを好んでも、マンションに対しては非常に現実的です」
--女性がマンションを買う意義は?
「最後まで安心して住み続けられる、もしくは貸して年金の足しにできるといった自分に対することのほかに、賃貸市場の質の向上といった面で大きく寄与します。残念ながら、賃貸として建てられた物件に、魅力を感じるものはそう多くありません。分譲仕様のスペックで、セキュリティーも万全の彼女たちの物件が、結婚などを機に市場に出回れば魅力的です」
「彼女たちの物件購入が更に活発化するように、住宅ローン減税の面積要件を今の50平米から30平米にするなど、政府のバックアップも期待します」













