新店舗に込める思い--「若手が夢持てる業界に」 ERAピアライフ(滋賀県大津市)
住宅新報 2009年9月29日 号 4面
滋賀県大津市衣川。琵琶湖に近いJR湖西線「おごと温泉駅」を最寄りとするERAピアライフ(永井茂一社長)は、社屋を移転し5月末に新装オープンしたばかりだ。ディーラー店舗を改装した建物は話題を呼び、現在1カ月に900人超の来店客が訪れる。
全面ガラス張りの明るい空間。店外にはテラス席も設け、近隣住民にも気軽に立ち寄ってもらえるよう工夫した。
業界イメージを向上させる仕掛けはデザインにとどまらない。通常の接客スペースのほかに、顧客が自由に情報検索できるタッチパネルコーナーを設置。「モノを購入する際は、声をかけられずにじっくり考える時間も必要」(永井社長)との発想からだ。平日には周辺のニュータウンに住む主婦層が集まり、自宅が現在どの位の値段で売られているかチェックするなどして、話に花を咲かせているという。
以前の店舗は狭く、入り組んだ路地に位置していた。しかし「自分が顧客の立場だったら、大切な財産を預ける相手にこの店を選ぶだろうか」と、ふと疑問が浮かんだという。「不動産店舗は『狭い』『暗い』など、総じて入りにくいイメージが浸透している。実際にそのような店舗も多い。しかしそれでは、一生ものの買い物をするのにふさわしいステージとは言えない」。この発想が、店舗を一新するきっかけになったという。
オープンから4カ月経ち、来客数の伸びが売上にも徐々に反映され始めた。入りやすい店舗作りに取り組む業者が増えれば、業界水準の底上げにつながる。将来的には、「若者が希望を持って就職できる業界にしたい」と意気込む。
「命の次に大切なものを扱う不動産業は本来、医師や教師に次ぐ地位にあってもいいはず。業界で働く1人ひとりが仕事の意義を再認識してほしい」
思いの丈を込めた店舗を足掛かりに、一歩を踏み出したばかりだ。(18面に関連)













