不況追い風リノベーション(3) オフィス・エコー (東京都中央区)
住宅新報 2009年9月29日 号 4面
住宅の内装デザインを手掛けるオフィス・エコー(東京都中央区、江本響代表)は、モデルルームの展示品などをリユース(再利用)し、リノベーションに取り入れている。環境負荷を減らし改修費用を削減できるのが魅力だ。
リユースするのは、新築マンションのモデルルームで使用された展示品。同社では展示品の管理などを行うリサイクル業者から直接仕入れている。住宅設備機器が中心で、洗面化粧台、キッチンなどの大型設備から、水栓金具やトイレットペーパーのホルダーといった小物類まで様々だ。定価の4割程度の値段で納入できるという。
仕入れ値を抑えることで、大幅なコストダウンが可能になる。全面リノベーションを手掛けた72平米の住宅では、工事費を500万円に収めた。
以前、モデルルームの設営会社に勤めていた江本代表。そこで、展示品の大半が販売期間終了後に廃棄される実態を知ったという。「倉庫に保管する場合も、物件ごとにコンセプトが異なるため結局使えず、カビが生えるものもあった」。そうした現状に直面したことが、独立のきっかけとなった。
展示品はメーカーの保証が効かない側面もあるが、1年以内の不具合には同社で対応する旨をきちんと説明することで理解を得ている。何より、「『使えるものを使う』という理念に共感してくれるユーザーが多い」(江本氏)ため、保証書の有無にこだわるケースはほとんどないという。
再利用の概念を取り入れた新たな発想、「リユース・リノベーション」。リノベーションの価値を、更に高める可能性を秘めている。













