よく分かる不動産証券化とビジネス活用<第73回> 不動産証券化の現状と将来展望(44) 不動産サイクルから市場の方向性を探る(1)
住宅新報 2009年9月22日 号 3面
不動産投資市場がどういう方向に向かうかが大きな関心事となっていますので、ここで「不動産サイクル」についての考え方を3回にわたって整理しておきたいと思います。■3つのサイクル
日本では、戦後長期間にわたって地価の上昇が続いてきましたが、土地神話(土地価格は中長期的には必ず上昇するという考え方)が崩壊する90年代までに、大きな不動産サイクル-地価が高騰しその後に下落(60年前後のみ沈静化)に向かった時期-が3回ありました。
1回目が60年前後であり、池田内閣の所得倍増計画を旗印に日本経済が高度成長に向かう時期です。この時は大都市圏を中心に工場用地やその周辺に居住する人々の住宅地に対する需要が増加し、地価が高騰しました。地価高騰を牽引したのは、基本的には企業及び個人の実需です。













