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スタンダード会員限定ひと 不動産に経営の視点を 不動産鑑定士と大学院特任教授の「二足の草鞋」を履く 村木 信爾さん

住宅新報 2009年9月15日 号 2面

 新たな肩書きは明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科特任教授。4月から社会人を中心とした学生に「不動産の基礎」などを講義。9月19日には一般向けの「企業活動と不動産」をテーマにCRE(企業不動産)基礎セミナーを開く。

 「関心のある多くの人に参加してもらいたい。学生が外部の人と接するいい機会になるし、考えるきっかけにもなる。また、大学の宣伝にもなる」と。今後、年4程度開催していく考えだ。

 「CREの概念は、財務や組織論を含めた経営戦略という視点で不動産をとらえると、その重要さが分かる。しかも置かれた状況は大会社から中小企業、業績のいい会社から悪い会社まで千差万別。その基本的な考え方を身につけてもらうのが私の役目」

 平日は不動産鑑定士としての本業を務めた後、夜間に2時限、土曜日は午前9時から授業をこなす。その本業も6月に住友信託銀行を退職、大和不動産鑑定東京本社に転身。不動産コンサルティング部長として、鑑定評価業務やCRE関連のコンサル業務に取り組む「2足の草鞋生活」である。さらに、鑑定協会証券化鑑定評価委員会委員として様々な課題の検討作業に取り組む。

 「大学でのテーマが仕事のテーマでもあり、鑑定業界でのテーマでもある。一見、別々の行動のようでも、それぞれがつながり、生かせる」

 2年前、証券化不動産評価項目を追加した不動産鑑定評価基準の一部改定では、国土交通省の検討小委員長として改正作業を取りまとめた。現在もこの関連で「新たな課題」に取り組んでいる。また、CRE関連では日本不動産カウンセラー協会の研修・普及活動の推進役も務めている。

 自身は「3、4年ごとに転機が訪れた」と来し方をふり返る。海外留学、海外勤務、神戸での大震災罹災、研究所への出向など。「今回もその転機」と決意した。20年ぶりに登山を再開し、ゴルフ道具も新調した。京大法卒。大阪府出身。53歳。

 (柄澤

 浩)

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