旭化成ホームズ 産学協同研究の成果を反映 自然のリズムに沿う住まい つくばにコンセプトハウス
住宅新報 2009年8月18日 号 11面
旭化成ホームズはこのほど、東京都市大学との産学共同研究会「ひとと住環境研究会」(座長・宿谷昌則同大学教授)の報告書をまとめ、研究結果に基づいたコンセプトハウスを茨城県つくば市に建設した。
報告書では、目指すべき『真の快適』として、自然のリズムに寄り添った心地よく健やかな住まいを提唱。それを実現する要素として、季節や時間帯に合わせて心地良い場所を求めて居場所を変える「移ろ居(うつろい)」行動を挙げた。
コンセプトハウスは、冷暖房については一般的な空調設備を使用せず、放射冷暖房パネルや太陽熱を利用した蓄熱式温水床放射暖房などを設置。また、必要に応じて風や熱を調節できる工夫を施した。例えば、通風機能付き建具や南北の庭と窓で水平方向の風の通り道を確保。垂直方向では、吹き抜けや、ウィンドチムニー(風抜き塔)を生かして温度差換気を行う。
日射や熱については、緑のカーテンやパーゴラ(植物を絡ませる棚)による半戸外空間を作り、断熱障子の開閉で調節する。
更に、「移ろ居」行動を促す工夫として、4-5人が座って話ができるスペースやベンチのほか、ちゃぶ台、置き畳といった可動家具を用意。階段の段差も腰掛け場として想定した。
コンセプトハウスは茨城県つくば市で同社が開発した分譲地「へーベルタウンつくば吾妻」の1区画に建設した。敷地面積206.76平米。延床面積141.28平米の2階建て住宅。一般公開し、自然のリズムに寄り添った暮らしの工夫を提案していく。
同研究会は06年に発足した。室内環境を常に一定に制御することが人間本来の環境適応能力を低下させているのではないかという問題意識のもと、ひとの健康と心地よさを両立させる住環境のあり方を研究してきた。













