キラリ☆わが社の星(12) 住友林業 田澤佳子さん(2)
住宅新報 2009年8月25日 号 9面
女性意識した商品
住まいづくりのイニシアティブを、主婦が握るケースが多くなってきたという。そのため、近年は家事動線に対する配慮など、女性の使い勝手を意識した商品づくりも活発に行われるようになった。商品開発や設計など様々な業務に、女性、主婦の視点をいかに採り入れるかによって、企業の業績に大きな影響が出るようになってきたわけだ。
こうした市場の動向を受けたかたちで、住宅業界でも女性の活躍は決して珍しくなくなった。
住友林業では、田澤さんの入社する前の年から、女性の採用が増えてきたといい、今では全国に50-60人が女性設計者として業務に励んでいるという。勤務する多摩支店にもほかに女性の設計・営業社員がいる。彼女たちから「どういうスタンスで仕事を続けているのですか」など、アドバイスを求められることも多い。「自分でやるだけならまだ楽ですが、人を育てることは難しいですね」と田澤さん。結婚を機として提案内容に変化
田澤さんは、今年ご結婚されたばかり。「帰りは夫より私の方が遅いくらい。家事はというと……という感じですね」。結婚して、仕事にどのような変化があったのか聞いてみた。「お客様の目線をより意識するようになりました。例えばキッチンの使い方をお客様に提案するのは、主婦として実感している分、説得力が違っていると思います。独身時代の提案は、今から思うと笑ってしまいます」
ところで、今後の出産や育児を考えると、このまま仕事を続けていくことには不安がないのだろうか。「夫が『仕事を続けて欲しい』と理解があって、家事も自然にこなしてくれています。ただ、女性の場合、男性と違って働きたいと思っていても難しい場合、ずっと続けられるか不安な面はあります。ただ、辞めることは簡単。今は楽しいと思ってやっていますし、後悔しないように、仕事をやりきるように心掛けています」
元々の性格は「チャランポラン」だと笑う。今後の課題は、「人付き合いがうまくなること。お客様に対応するときに、どこまで崩していいのか考えています」とのことだ。「親しみ」も才能
実はここまで女性・主婦の視点などといった固い話を書いてきたが、田澤さんは本当に自然体の人。おそらく、『チャランポラン』なことは施主さんも何となく気付いていて、それに親しみやすさを感じているのだと思う。『可愛がられる才能』をもっているのが、この人の魅力といってよさそうだ。
住友林業では韓国や米国など海外で住宅住宅事業を展開している。「楽しく働けるのが一番ですが、将来は海外の事業にも携わりたい」と、最後に夢を語ってくれた。
(住生活ジャーナリスト・田中
直輝)













