東京カンテイ中古マンション価格(529) 東武亀戸線・大師線
住宅新報 2009年8月25日 号 4面
下落色濃い東武2線中古マンション価格(3.3平米単価)の推移データ提供:東京カンテイ。単位:万円カッコ内は販売事例の築後経過年数◆東武亀戸線駅名
現在
1年前
2年前東あずま
115(19.7)
120(19.8)
121(16.1)小村井
148(8.8)
155(6.7)
139(9.2)◆東武大師線駅名
現在
1年前
2年前大師前
103(14.3)
110(16.2)
94(19.5)※ファミリーマンションを対象に09年1月-3月の3カ月間の売り出し事例を集計した平均値
東武亀戸線の掲載2駅における3.3平米当たりの平均価格は、131.5万円。1年前に比べて4.4%下落、金額にして6.0万円値下がりした。事例数は48件(9件増加)。平均築年数は14.3年(1年前13.3年)で1年年長化し、平均専有面積は61.1平米(同63.6平米)だった。
曳舟と亀戸を結ぶ全5駅の同線。都内では比較的割安に住宅を購入できるエリアとして、主に1次取得層の需要が底堅い。ただ他線と同様に景気後退の影響を受け、沿線価格は下落基調となっている。
小村井は7万円値下がり。築年数は約2年年長化したものの、引き続き10年未満を維持している。築浅物件が中心のようだ。
東武大師線の大師前駅は103万円。1年前に比べて6.4%、金額にして7万円値下がりした。築年数が約2年若返り、事例数は3件マイナスの51件。平均専有面積は前年とほぼ同水準の61.7平米だった。
前回に引き続き100万円台を維持。ただ築年数が若返ったうえでの値下がりで、下落基調にあるのは確かだ。小村井
しぼむ購入ニーズ
町工場減の影響も
「この不況で動きがぱったり止んだ」。売買を主に手掛ける地元の不動産業者が肩を落とす。「売り事例数は減っていない」とする声もあったが、いずれにしても購入ニーズの落ち込みが目立つ。同様に、賃貸市場も停滞しているとの声が中心だった。
駅周辺の文花・立花地域は従来、住宅需要の旺盛な地域だという。20-30代の家族世帯による住み替えが多いほか、錦糸町や亀戸といったターミナル駅で部屋探しをしていた新社会人などが、割安な賃料に着目してエリアを変更するケースも見受けられる。単身者向けで6万-7万円、ファミリー向けで8万-9万円ほどが賃料相場のようだ。
不動産市況の低迷は、地域を特徴づける町工場の数が減少している影響も大きい。現在も中小-零細規模の工場が多数操業するが、この10数年の間に廃業したり、騒音問題を機に他県へ移転したりするケースが相次いだという。地元の不動産業者は、「従業員の住居のほかに『工場を広げたい』『跡を継ぐ息子に住宅を購入したい』といった案件もあった」と話す。
そうした流れと前後して、10年ほど前からファミリー向け分譲マンションの供給が加速したとみられる。また、ワンルームマンションが増えたのはここ2-3年のようだ。「世代交代後のオーナーが建てる場合が多い。大半はサブリース物件のため、地場の不動産業者とのつながりが希薄化する一因となっている」との指摘もあった。
11年12月に完成する予定の東京スカイツリー効果については、浅草や錦糸町付近における観光需要は見込めるものの、同エリアへの影響は少ないとの見方が大半だった。













