ひと 『創注産業』へ転換を 戸建て賃貸の新ブランドを立ち上げた安成工務店社長 安成 信次さん
住宅新報 2009年8月25日 号 2面
05年に戸建て賃貸「ユニキューブ」を開発し、不動産コンサルティングを手掛けるハイアス・アンド・カンパニー(東京都港区)と共に「2人3脚で全国に広めた」。累計供給戸数は1500超。競合他社の参入も相次ぎ、ブームの火付け役ともなった。「あるべき姿を想像し、一歩一歩、必然的な努力重ね、結果としてリーディングカンパニーになった」。静かな口調で振り返る。このほどビルダーのネットワークを再構築して戸建て賃貸の新ブランド「ウィルスタイル」を立ち上げた。敷地対応力を高め、更なる拡充を目指す。
安成工務店(山口県下関市)は51年、山口県の西端にある旧豊北町で、父親が大工工務店として創業した。同地は宮大工を輩出する地として知られる一方、近年では過疎化が進んでいた。約2万7000人だった町の人口も約1万1000人に激減。生徒が減る学校、高齢化する地域、倒産する会社を目の当たりにしてきた。「冗談で、俺は未来を見てきた」と酒席で話すこともある。
経済が疲弊し、建設したインフラが無駄になっていく人口減少社会の中、地方の建設会社の役割は「戦後約60年間で無防備に拡大していった住居エリアを縮小再構築することだ」と提言する。「東京の開発業者が来て、他と変わらない街を作るのではなく、地元の住民が手掛けるべき」とも。「今は過渡期で実現できていないが、私たちがもっとレベルを上げていけば変わる」と手応えをつかみかけている。













