大言小語 市町村合併の功罪
住宅新報 2009年7月7日 号 1面
「合併特例新法」から10年。市町村合併がいよいよ最終局面を迎えた。首相の諮問機関が先ごろ「10年3月までを一区切り」と答申。この間、地方都市は見かけは大きくなったが、中心と周辺との格差や距離感が広がり、実態は弱体化したのではとの指摘もある。合併の効果はどうだったのか。
▼合併パターンは地域中心都市が近隣町村を吸収する形が目立ち、また、張り合ってきた同規模の市町村や、郡レベルの周辺町村を巻き込んで誕生した市もある。だが、懐具合を探った挙げ句、主導権争いが激烈化、結果、破談もあった。財政難と時間的制約が背景にあり、前向きとは言えないケースもあるだろう。
▼近隣だからといってすべての気脈が通じ合うわけでもなく、近隣だからこその競争心や歴史的経緯による感情のしこりもある。さらに、互いの財政状態(財布の中身)、合併後の議員定数など合併交渉をリードする側にも様々な計算が働くため、二転三転と、迷走したところもあった。













