大言小語 1Q84と1984
住宅新報 2009年7月21日 号 1面
出版不況の中、村上春樹の小説「1Q84」の売上げが絶好調だ。1、2巻合わせて200万部が発行されるという異例。当欄でも掲載したエルサレム賞受賞の際のスピーチの効果もあるのだろう。ここまで来るとやっかみの気持ちも出てくるのは小人のなせる業か。
▼「1Q84」は文字通り、1984(昭和59)年という年がポイントになるのだが、ジョージ・オーウェルが、全体主義国家となっていく未来世界の恐怖を書いた小説「1984」を思い出す。ターニングポイントになる年なのかもしれない。
▼個人的趣味で恐縮だが、1984年というと洋楽の全盛期で、U2、B・スプリングスティーン、スタイル・カウンシル、デュラン・デュラン、マドンナなどビッグアーティストがきら星のごとくいた。もちろん、先日亡くなったマイケル・ジャクソンも。その後、洋楽人気は衰退し、J-POPが台頭。順調な成長を続けていた日本も、以降、バブル崩壊、ミニバブル崩壊というスパイラルに入る。













