ひと 「働く意義」にこだわる 不動産金融業界専門の人材紹介会社MUC社長 梅小路 学さん
住宅新報 2009年7月14日 号 2面
M・U・C(モチベーションアップカンパニー)の社名が示す通り、働く意義を大切にしながら再就職を支援する。
「就職したあと、その人が本当にやりがいを感じながら仕事を続けて行けるかが問題。だから最初に、どうして不動産金融業界で働きたいのかを聞き、その目的を果たせる会社を紹介したい」
とは言っても、今は不動産金融不況の真っただ中。受け入れる企業の門は極めて狭い。「転職を希望する側では、リストラや会社の破たんなど万一に備えた予防的相談が増え始めているが、市場がどんどん縮小していることは間違いない」
今は厳しいが、いずれ環境が好転したときには「最高の頂(いただき)に立っていたい」として、不動産金融業界特化の看板は下ろさない覚悟だ。
不動産金融不況を招いている要因については一家言持つ。
「Jリートやファンドが発展することはサラリーマンの資産形成や、良質な賃貸住宅の供給が増えるという観点から歓迎すべきだ。そういう情報発信を業界団体はほとんどしていない。だから一般マスコミが不動産証券化は一部、富裕層の金儲け手段に過ぎないといった間違った取り上げ方をしてしまう」
九州の大学を卒業後、大手建設会社に入社。広島に暮らしていた時、その会社が瀬戸大橋を造ったと聞いたのがきっかけだ。海外営業に従事し、中国進出の段取りをつけた段階でファンド会社に転職。「不良債権処理という時代の最先端にいたベンチャー企業に魅力を感じた」
そこが上場を果たし、銀行の不良債権処理が峠を越えると再度転職。今度は外資系の再就職支援会社に入ったが、そこでは新会社の立ち上げを担当。それを見事に達成したあと、06年に今の会社を設立して独立した。
本人自身が『やりがい』にこだわった結果の転職を繰り返してきた。そのときの熱い思いと、培った幅広い人脈が武器になっている。
(本多
信博)













