第一興産 ゲストハウス、650室態勢へ 国際交流が魅力に
住宅新報 2009年6月9日 号 12面
第一恒産(東京・日本橋、須藤鷹千代社長)が展開するゲストハウスが順調に拡大している。7年ほど前から手掛け、これまでに千葉県の松戸、埼玉県の蕨と志木、北海道の札幌で計4棟・481室が稼働している。今年10月に5棟目となる「ディーケーハウス・東京」(東京・新小岩、163室)がオープンすると合計約650室態勢となる。
同社のゲストハウスは海外からの留学生など外国人の利用が多いのが特徴。ただ、外国人専用ではなく日本人居住者との交流を主なコンセプトにしている。
そのため、居住者が集うリビングはなるべく広くし、ホテルのロビーのような豪華さを演出している。それでも、家賃は東京エリアの3棟の場合4万8000円台-6万円と格安。新小岩の物件も総武線新小岩駅徒歩8分の立地で6万円となる予定。礼金・保証人は不要。保証金は2万円から3万円必要だが、退去時には原則全額返還される。
個室は旧学生寮や社員寮を活用しているため7平米(新小岩)-13平米とやや狭めだが、ベッド、エアコン、冷蔵庫、クローゼット、机、イス、インターネット配線が完備されている。
現在入居している外国人の国籍は35カ国にも及ぶ。どの物件にも住み込みのコンシェルジュ(マネージャー)がいるが、外国人が困らないようにバイリンガルの人材を採用する完璧ぶりだ。
「ホテルのように快適で清潔な住空間を目指している」と語るのは同社取締役で担当部長の須藤敬子氏。もちろん、共用部の清掃は専門スタッフが行っている。「大規模なホテルに滞在する感覚で、好きな季節に、好きな場所に自由に滞在できるゲストハウスがあれば、日本文化に興味を持つ外国人にたくさん来てもらうことができる」とその国際的意義を強調する。
現に、同社のゲストハウスでは頻繁にイベントを行っているが、琴、着物の着付け、料理教室などを開くととても喜んで参加してくれるという。
外国人と日本人の比率は大体6対4程度。日本人の利用者の多くがインターナショナルな雰囲気に魅力を感じているという。「若い人が中心ですが、特に年齢制限があるわけではありません。先日は年配の男の方が、海外出張に備え1カ月だけ滞在しました」(同氏)。入居契約は定期借家権を活用し、最短1カ月からの利用が可能となっている。
須藤部長は「国籍も年代も超えた人たちが楽しく交流できるゲストハウスをまだまだふやしたい。ますますグローバル化するこれからの時代に、不動産業が日本の国際化に貢献できるやりがいのある仕事」と意欲を見せている。













