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スタンダード会員限定キラリ☆わが社の星(2) 三井ホーム 大野 晃さん(2)

住宅新報 2009年6月9日 号 5面

 現場担当としての仕事の魅力について、「お客様に感謝された時が一番うれしい」と、大野さんは語る。「多くのお客様にとっては住まいづくりは一生に一度のこと。私の場合、引き渡し時に『よかった、感極まった』と涙ながらにいってもらえることもありました。多くの現場を任される仕事ですが、それぞれのお客様にとって現場担当は私しかいない、そう強く認識する瞬間です」

 6年目のキャリアを迎え、幾多の経験を積み重ねた者だからこそ感じられる、落ち着きをみせる大野さん。しかしながら、失敗や苦い経験も当然ある。「少しゆるんでいた時期だった」という3年目には、当時のセンター長から直接、厳しく叱責されたこともある。

 顧客からの厳しい「おしかり」も経験している。ある建物を担当していた時、外壁の吹き付けの一部にムラがあり、工事が引き渡しまでに間に合わないことがあった。「奥様にはそれを伝えて了承を得ていましたが、ご主人様には直接お伝えしていなかったため『聞いてない』と激怒されました」ということだ。

 「どうすればご主人のおしかりが解けるのか、本当に動転してしまいました。結局は上司とともに謝りに行き、引っ越しまでには完成させました」。既に足場を取っていたが、改めて足場を組み直し、さらには職人のスケジュールを変更するなど、他の現場の作業にも迷惑をかけてしまった。「これくらいならいいだろうと、自分で判断してしまった結果ですね」と当時を振り返る。何事においても、誰にとってもそうだが、様々な経験や失敗を糧にして大野さんご自身も成長してきたというわけだ。

 ところで、これからについて「もっと色々なことを経験してみたい」と大野さん。最終的には、一軒の家を設計から施工まで全て取り組んでみたいという想いがあるという。最近は営業や設計のスタッフと共に過ごす時間も増え、そう思うようになった。また、「様々な家を見ることができるのがこの仕事の醍醐味。建てた後、お客様の住まわれ方、例えば家具の配置の仕方なども、仕事に生かされますから」。顧客の住まいづくりはもちろんだが、「将来、自分の住まいを建てる時にも役立てられればいいですね」と楽しそうに語る大野さんだ。

 最後に、後輩に対してのアドバイスも聞いてみた。「様々な人のやり方をみて、いいところをまず真似てみることが大事。その中で、自分なりのルールややり方、色を出していくことではないでしょうか。それらは形ではなく、(顧客や同僚、職人さんなどとの)人間関係のあり方だと思います」

 (住生活ジャーナリスト・田中

 直輝)

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