知って得する建物の豆知識(11) 気付かないこと 『経験』がモノを言う
住宅新報 2009年5月12日 号 10面
大学時代、主任教授に「言っておくが、住宅の設計は40歳過ぎないとできないよ」と言われました。20代前半の生意気盛りな筆者は「何を寝ぼけたことを」と思いましたが、その言葉が妙に頭に残ったことも事実でした。そして、40代をはるかに過ぎて思うのは、主任教授のおっしゃったことが真実であるということです。
それは人生経験を経て気が付くことですが、施主が言葉にしていることには、額面通りの意味と隠された意味の2通りがあるのです。若いうちは額面通りの意味しか分かりませんでしたが、年を経ると隠された意味が分かるようになりました。
例えば、主寝室と子供部屋を隣接して配置することは好ましくないのです。幼児期の子供のケアを考えれば悪くない考え方ですが、子供が成長していく過程で、寝室が隣接していることで両親の「秘め事」(えらく古い表現で恐縮ですが)に対し、必要以上に興味を持つことになるからです。













