よく分かる不動産証券化とビジネス活用<第55回> 不動産証券化の現状と将来展望(26) 有識者に聞く みずほ投信投資顧問・伊藤昌哉氏(3)
住宅新報 2009年5月12日 号 6面
(田辺)
J-REIT市場をより良いものにしていくためには、ある程度の市場淘汰はやむを得ないという意見もあるようです。(伊藤氏)
そこでいう「市場淘汰」の意味が重要です。私は「倒産」という形で市場淘汰が進むことには賛成できません。現状の市場規模で、追加的な倒産リスク(ニューシティ・レジデンスに続き2つめのJREITの破綻が生じる)がある市場という認識が広がれば、機関投資家、地銀、年金基金といった主要なプレーヤーが市場から離れていってしまう恐れがあるからです。REITの場合、賃貸不動産で資金を運用しているのですから、着実なキャッシュフローが見込めます。それにもかかわらず、デットがつかない(新規借り入れができない、借り換えができない)という要因だけで倒産し、市場淘汰されるということになると、エクイティ投資家は安心して投資できなくなってしまいます。













