上下可動床で空間倍増 用途に合わせて変化する『ムダのない部屋』
住宅新報 2009年5月19日 号 11面
スイッチ操作だけで床を上下に動かして空間を倍増させる--。「可動床」が発売されてから10年余りになる。開発した可動空間技研(川崎市)の千葉範夫代表は、使用時間が少ない住宅内の「空き部屋」に着目、入居者の目的に合わせて用途を自在に変更できれば、建築面積を抑えられ、建材使用量も減少、建築費の削減につながるという。また、「環境にも貢献できる」と話し、構想から20年余りたつ今、改めて世に問いたいという。
可動床を導入した第1号物件は東京・蒲田にあるマンションで、そのほか、これまでに戸建てや集合住宅、商業施設で約20件の実績がある。
装置を着想したきっかけの1つは、複数の部屋を設けても実際に使用される時間が少ない空間があり、無駄も多いこと。千葉代表が、31坪・3LDKの戸建て住宅について、各室の使用状況を調査したところ、「6割が空き部屋状態だった」(表参照・住宅新報本紙に掲載)。空間設計に当たり、時間軸を考慮する必要性を痛感し、可動床の実用化に注力することになった。













