09年 業界各社、一斉に入社式
住宅新報 2009年4月7日 号 8面
新年度がスタートし、業界に新入社員が入ってきた。過去最悪とも言える市況の中、新人たちは自らの道をどう切り開いていくか。期待と不安が入り交じるが、各社の入社式の社長訓示の中にそのヒントはある。最高のステージ提供
岩沙弘道・三井不動産社長
皆さんに心掛けていただきたいことは次の4つだ。(1)自立した個人になる(2)ポジティブな発想で臨む(3)心と体の健康を保つ(4)社会人としてのコモンセンスを持つ。その次に来るのが「幅広い視野を持つ」こと。最後がコンプライアンスの重要性だ。コンプライアンスを皆さんの行動の基本指針にしてもらいたい。
不動産業は社会的意義が大きく、人々に夢と感動を与えられる産業だ。中でも三井不動産は、皆さんが自らの夢を実現するうえで最高のステージを提供することができる会社である。持てる力を存分に発揮し、成長していって欲しい。世界を舞台に
木村惠司・三菱地所社長
次の3つを大切にしてほしい。(1)インテグリティ、コンプライアンス=コンプライアンスは単に「法令順守」という意味ではなく、お客様や社会のニーズをとらえ、応えていくことだ。(2)チームワーク、アズワンチーム=1人の力には限界がある。仲間を信頼し思いやりながら連携し、組織としての力を発揮してほしい。(3)チャレンジ志向=本質的な価値を追い求め、新しい発想でチャレンジを続けてほしい。
世界的な視野を持ち、論理的な思考と実行力、そしてコミュニケ-ション力を備え、世界を舞台にする不動産プレーヤーとして活躍することを期待する。大いに発言を
小野寺研一・住友不動産社長
当社グループのモットーをよく理解し、実行してほしい。「快活な気風-率直な提言」「高い目標-現状の改革」「新しい発想-新分野の開拓」の3つである。中でも強みは経営陣と社員との距離が非常に近いことだ。仕事の前では社長も新入社員もない。会社のために大いに発言してほしい。
私が常々考えている心構えが3つあるのでお伝えしたい。(1)ルーツをたどれ。原点に立ち返ると物事の本質が見えてくる(2)人の話をよく聞く(3)指示待ち族になるな--皆さん、チャレンジ精神で頑張ろう。お客様第一の精神で
畑中誠・東京建物社長
「お客様第一」の精神に立脚し、「マーケットイン」「顧客視点での事業展開」に真摯(し)に対応していかなくてはならない。刻々変化し続ける市場のニーズを迅速・的確に把握し、時代を先取りした事業推進を図ることで、当社の企業理念「信頼を未来へ」を体現してもらいたい。これらを肝に銘じ、有意な自己実現を可能とするために次の3点を励行してほしい。(1)本を読み活字との縁を切らない(2)人との出会いを大切にし、広く深い交友関係を維持発展させる(3)自分の責任で心身の健康管理を怠らない。強い意志を持って
鈴木弘久・野村不動産社長
今日の気持ちを忘れずに、これからの社会人生活を強い意志を持ち、タフに、そして目線は遠くに据えて取り組んでいただきたい。当社における「人材」とは、情熱を持って物事を実現しようとする人のことだ。皆さんには、いつも「働く意欲」「学ぶ意欲」、そして「チャレンジする意欲」に満ちていてほしいと思っている。「先見性」で変革を
田代正明・大京社長
当社グループは、変革を起こし、実行していく局面にある。皆さんに期待したいのは、「常に先見性を持ち、現状の仕組みや考え方にとらわれず、回りを巻き込んで、仕事の中身ややり方を自ら率先して良くしていこうという気持ちを持っていただきたい」ということ。その気持ちがイノベーションを生み、大京グループの価値の向上・拡大につながっていく。そしてお客様に対しては、「顧客満足」を超えた「カスタマーズ・ディライト=顧客感動」を感じていただけるような接し方を期待する。「和」の意識を
岩尾崇・長谷工コーポレーション社長
入社を決められた約1年前に比べ、環境は激変した。このような大変な時こそ経済・社会情勢を正しく認識し、皆さんの若い力で希望・勇気を持って新しい時代を切り開いてほしいと思う。日常の行動指針としては、グループの「和」を意識してもらいたい。皆さん一人ひとりが100%の力を発揮し、一致団結することで更に大きな力を発揮することができる。「元気」で変わろう
穴吹英隆・穴吹工務店社長
世の中には「景気」「天気」「元気」の3つの「気」がある。自分ではどうにもならない「気」もあるが、「元気」は自分でコントロールできる。そしてこの「元気」が脳を変えていく。人間の脳には限界がない。そして、脳は様々なものを見たり、聞いたり、話したり、また先輩に教えられたりお客様と接する中でどんどん磨かれる。更に自分の「元気」を掛け算することで、脳の力を自らの能力に変えていく。当社グループを取り巻く環境は非常に厳しいものがあるが、これは我々に与えられた良い試練である。皆さんもいろいろな苦難を経験すると思うが、「元気」という「気」を考えて社会人としての能力を高めていただきたい。各自がイノベーションを
中島久彰・日本土地建物社長
今、100年に1度といわれる金融経済危機の真っただ中である。環境の厳しい時はイノベーションが生まれる。イノベーションは大げさなものばかりではない。身の周りの仕事への工夫、各自が仕事を見直し改善させること、これが皆さん方のイノベーションであり、全社のイノベーションにつながる。
過度な悲観は禁物である。『朝の来ない夜はない』。やがて地平線が赤く染まる時が来る。それはそんなに遠い将来ではない。今、我々に求められるのは逞(たくま)しさ、たゆまぬ闘争心、仕事を楽しむ心、そして挑戦という名の積極性である。自ら考え、行動を
阿部俊則・積水ハウス社長
社会人として行動するうえで、心の持ち方について「企業理念の実践」「お客様第一」「感謝の気持ち」の3点を、また、行動においては「自覚と誇り」「環境の取り組みへの理解」「自ら考え行動する」ことを忘れず頑張ってもらいたい。また、心から頼れる人を3人以上見つけ、壁にぶつかったときは1人で抱え込まず、必ず相談する習慣をつけてほしい。今こそ、皆さんの知恵と工夫、努力で勝負できる時だ。失敗を恐れず、健康に留意しながら何事にもチャレンジしてもらいたい。必死に学び、行動した後の汗は必ず報われる。「人間力」を高めよう
村上健治・大和ハウス工業社長
自分の新入社員の頃を思い出すと、仕事の厳しさや面白さ、泣き笑いを経験し、仕事に対する「気構え」ができた。皆さんも配属先で真剣に仕事に向き合い、早く「仕事の味」を覚えてほしい。厳しい経営環境が続いているが、今はしっかりと地に足をつけ、無駄を省き、業務改善しながら強い企業体質を作る時期と考えている。また、皆さんには「人間力」を高めていただきたい。「志」をしっかり持ち、それを土台にして「人間力」を磨き、仕事を通じて人間としても大いに成長し、人生を豊かにしてもらいたい。当事者意識を持とう
根岸修史・積水化学工業社長
今年は、世界大不況の嵐が吹き荒れているが、見方を変えれば自分を鍛え、成長させる絶好の機会だ。積水化学グループが大事にしているキーワードは「際立つ」「フロンティアの開拓」「CSR経営」の3つ。心に刻み込んでほしい。
また、皆さんには「当事者意識を持った人」になっていただきたい。指示待ち人間は必要ない。自ら考え責任を果たす人、自分が主役であるという気概を持って行動する人を求めている。私も社長に就任して1カ月。ともにフレッシュな気持ちで挑戦を続けていこう。住友精神を忘れず
矢野龍・住友林業社長
住友の事業精神は、「天下・国家・社会・国民全体のためになる事業を行う」というもの。いかなる環境にあろうとも、この精神を失っては、当社事業は成り立たないことを認識してほしい。人生の先輩として若い皆さんにエールを贈りたい。「すべての人に対し品位と尊敬を持って当たり、すべての人に明るく誠実に接し、何事にも一生懸命取り組んでほしい」。額に汗して一生懸命努力すれば、必ず人生に結果はついてくる。世の中は「努力」と「誠意」と「勇気」をしっかり持てばすべて解決できると確信している。走れ、DO
RUN!
竹中宣雄・ミサワホーム社長
「あと一頑張り」してみるという姿勢を常に意識していただきたい。営業であれば、その積み重ねが成績の差に表れてくると思う。若い時代の努力と経験の蓄積は、必ず自分自身の財産となる。若さを武器にして何事にも積極的にチャレンジしてほしい。私自身のモットーは「走れ、DO
RUN!」だ。目標に向かって一生懸命走る姿は周りにも伝わるはず。新入社員の皆さんは、社会人としての知識と経験がない分はとにかく走る姿勢でカバーしてもらいたい。そして、必ず約束してほしいことが「コンプライアンスの遵守」。信頼を一度失うと、取り戻すのは並大抵のことではない。常に心掛けてもらいたい。大きな夢を持とう
上田勉・パナホーム社長
パナソニックグループ松下幸之助創業者の経営に対する考え方を3つ話したい。「会社は社会の公器である」「お客様第一」「日に新た」。人や企業は世の中の変化に対応して変わり続け、生成発展していかなければならない。創業者の思いをしっかりと胸に刻んで仕事に取り組んでほしい。
皆さんに望むことは、まず「大きな夢」を持つこと。次に、誰に対しても「感謝の気持ちを忘れない」こと。そして「素直な心」で人に接してほしい。若い力で、明るく楽しく元気よく仕事をしていこう。広い視野と好奇心で
中村良二・三井ホーム社長
昨年後半以降、日本経済も低迷し、所得や雇用への先行き不安が住宅需要にも影響を与えている。この状況に立ち向かうためには、原点をはっきりと理解することが大切。そのためには何事にも広い視野と好奇心を持って取り組んでほしい。一人ひとりの成長が会社やグループの大きな力になり、社会的責任を果たすことになる。毎年話していることではあるが、「正しいことを」「正確に」「誠実に」「一生懸命」「相手のことを思って」「スピードを持って」行おう。皆さんの一歩一歩からなる進歩への努力を期待している。一人ひとりが『本物』に
宮沢俊哉・アキュラホーム社長
「一人ひとりが『本物』になる」ことを心構えとして持ってほしい。強い思いを持ち、積極果敢に挑戦する人ならば、失敗してもそれは価値のあること。そして、何かにトライして成功したとき、また失敗したときは、その理由を考えることが重要だ。技術系の人だけでなく住宅に携わるすべての人が『匠』であると考える。匠の心を持って、当社のミッションである「日本の住まいを安くする」の実現のため、適正価格で本物の家づくりを一緒に目指してもらいたい。皆さんがこのアキュラホームというフィールドで自分を磨き『本物』になり、自身の夢を実現してくれることを期待している。内需に貢献する気概を
佐藤実・三井不動産販売社長
09年は大変厳しい事業環境だが、より大きな視野で考え、内需の柱として期待されている不動産業に携わる者として、確かな需要の存在する不動産の流通を通じて日本経済の活性化や不況脱却に貢献するという気概をぜひ持ってほしい。このような時こそ、体質を変え、体力を付け、更なる飛躍に備える好機というポジティブな気持ちを持つことが重要だ。皆さんの柔軟な発想と行動力に期待している。早期戦力化を期待
大橋正義・住友不動産販売社長
皆さんには例年以上に「早期戦力化」を期待している。社員として心掛けていただきたいことを申し上げる。まず「報・連・相」を徹底していただきたい。上司への報告は社会人の義務である。次に「一体感」を持って仕事に取り組んでほしい。会社の目標は一つである。それから「スピード」を早めて仕事をしてほしい。その日の出来事はその日の内に処理するようにすること。前向きな姿勢で
袖山靖雄・東急リバブル社長
「仕事」とは結果を出すこと、つまり目標や予算を必ず達成することである。結果を出すことが、お客様が満足し感動することにつながるのである。次に、お客様のために誠心誠意努力すること。最初はスキルがなくても、一所懸命で前向きな姿勢はお客様に評価され、信頼を得ることができる。そしてできるだけ多くの経験を積むこと。何事も実践することが大切である。自ら考え実践を
坪井和重・東京建物不動産販売社長
当社は、「顧客評価ナンバーワンの総合不動産流通企業」を目指しているが、その継続のために、皆さんが成長し、力を発揮することが必要だ。今はそのために、当社社員としての心構え、不動産業の基礎知識、社会人としての教養などを身につける大切な時期だ。自分を成長させるために何をどのように学び、努力すべきか、自ら考え実践を継続してほしい。













