宅建免許でできる「実物取引による信託物件仲介法」(8)司法書士・福田龍介
住宅新報 2009年4月7日 号 6面
前回、私募ファンドの保有物件の85%が信託受益権化されているというデータを紹介したが、なぜ信託受益権化される必要があるのか、またそもそも信託受益権とは何なのかを考えてみよう。
まず信託のしくみを理解する必要がある。信託の母国イギリスの教科書事例を使って、最も基本的な信託について説明しよう(話をわかりやすくするため信託の方法のうち契約による場合についてのみ説明する)。
祖父が孫娘に財産(多額の現金)を与えたいと思ったが、孫娘はまだ幼いため全額を現時点で一度に当人に渡すことは避けたい。そこで祖父は親友に財産を渡し、その中から学費などの支払いをすると共に財産を運用してもらって、孫娘が成人したら元本と収益を引渡すように約束した、という例である。













