大言小語 東京初の世界遺産誕生か
住宅新報 2009年3月31日 号 1面
東京初の世界遺産へ。東京・上野の国立西洋美術館が世界遺産に登録される可能性が高まっている。「近代建築の巨匠」ル・コルビュジエ(1887-1965)の世界各国に点在する作品の一つとして昨年、世界遺産に一括推薦。今年夏に開催されるユネスコの委員会で登録の可否が決まる。
▼世界遺産は、「貴重な自然環境や、人類の歴史で特別な価値があるとみなされる文化的遺産などを保護・保全するための人類共通の財産として選定」されるものだ。国立西洋美術館は、明治期の首相・松方正義の三男・松方幸次郎の松方コレクションが中心。収蔵作品は戦後、仏政府所有となったが、後に日本に国立美術館を創設することを条件に返還。59年に完成した。
▼地元・台東区では町会などを中心に「推進会議」を発足。駅構内に横断幕を掲げるなど、PRを展開してきた。地元商店主の一人は「世界遺産の街になると思うと誇らしい気持ちだ。しかし昨年登録を逃がした平泉の例を考えると不安も」と複雑な心境を覗かせる。ともあれ、世界遺産が街づくりの推進役になっていることも事実だ。













