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スタンダード会員限定アナザーアングル 住宅業界ニュースの行間を読む(49) 問われる住まいの価値観 『ぶれない見識』養うべき

住宅新報 2009年3月17日 号 3面

 アキュラホームが、「一戸建て応援プロジェクト」として4月から本体価格550万円の住宅『新すまい55』を販売するという。550万円という価格は、長いことこの業界を取材してきた中でも聞いたことがない安さだ。このようなニュースが出てくると、ついに住宅の世界において本格的な価格破壊の波が到来か、と気構えてしまう。おそらく同社だけでなく他社も追随し、同様の超ローコスト住宅を展開する動きが顕在化するだろうからだ。このような動きについて、多くの住宅業界関係者がある種の違和感を感じるかもしれない。消費者の多くがコストばかりに引きつけられ、品質や性能、住み心地にこだわりをもった住宅への注目が薄れてしまう…と。それはその通りだろう。

 一方で「より良い住宅をより安く手に入れたい」という消費者心理は厳然としてある。「住まいは高額である」という常識を覆すことも、常に住宅業界には求められているはずだ。より手頃で良質な価格の住宅を供給することは業界の大きな使命で、それにチャレンジする姿勢は尊いことだと思う。ただ、アキュラホームの今回の商品は住宅市場の閉塞感をうち破るアドバルーン、話題づくりとしての位置づけが強いようだ。同社としても例外的で、その証拠に企画型で5月25日までの期間限定商品である。

 因みにこのアキュラホーム。ローコスト住宅メーカーとして広く認知されているようだが、それは一面的な見方に過ぎない。品質や性能、デザインなど様々な分野で高いレベルに成長しており、高額な住宅の供給も行っている。東京都が推進する東村山市のプロジェクトなどで先導的役割を果たすなど、評価すべき点も多いように思う。

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