電子錠システム開発 グッド・コミュニケーション 『当日限定』の番号で 物件案内の効率アップ
住宅新報 2009年3月10日 号 14面
賃貸物件の仲介・管理を手掛ける不動産会社にとって、鍵の管理コストは頭の痛い問題だ。合鍵を利用した犯罪事例も報告されるなど、リスク対策の必要性も高まっている。こうした状況を受けて、マンスリーマンション事業などを手掛けるグッド・コミュニケーション(東京都渋谷区)がこのほど、管理コストやリスクを軽減する電子錠システムを開発した。目玉は、スムーズな物件案内や貸し会議室の無人運営を実現する『当日限定』の暗証番号機能。同社IT事業部の姜偉栄氏に、同システムの詳細を聞いた。
商品名は、遠隔管理キーレス施錠システム『pipopa(ピポパ)』(1台3万5000円、別途105円の鍵管理システム料)。暗証番号で施錠し、非ネットワーク環境下で管理する仕組みを採用している。また、おサイフケータイやパスモなどのICカードも鍵として利用可能だ。物理的な鍵を不要としたことで、鍵庫の設置や紛失時対策のコピー費といった管理経費を削減できるメリットがある。取り付けに要する時間は15分ほどで、シリンダー錠のドアならばほぼすべてに対応できると言う。
同商品の最大の特徴が、当日以外は利用できない『当日限定』の暗証番号機能だ。
通常、賃貸物件やホテルには、内装やクリーニング業務などを請け負う不特定多数の業者が出入りする。その際には、当日限定の番号のみをその都度通知することで、セキュリティーの強化を図ることができる、としている。
賃貸仲介を手掛ける業者にとってもメリットは大きい。同氏によると、顧客が内見を希望する場合でも鍵の所在によっては即時対応できないケースが少なくないようだ。同システムは、契約している業者が携帯やパソコンから同社サイトにアクセスすると当日限定の番号が分かる仕組みであるため、鍵の所在を確認する手間などを省略できる。
同氏は、「内見率は契約数の増減に直結する要素。当日限定の暗証番号を活用すれば、物件のセキュリティーを確保しつつスムーズな案内が可能になるため、内見率の向上にもつながる」と強調する。
このほか、「貸し会議室を運営するケースの需要も大きいのでは」(同氏)と見る。部屋を利用する主催者に同番号を通知すれば、当日現地での解錠作業が不要になるためだ。人件費の削減を見込めるだけでなく、「無人運営も実現可能」(同氏)と話す。
構想から1年半をかけ、韓国のメーカーとアイデアを出し合って製作したという同商品。販売開始は6月末の予定で、モニター運用も含め1000台発注する計画だ。













