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スタンダード会員限定大言小語 高齢者の居場所

住宅新報 2011年8月16日 号 1面

 野村総合研究所が人口と世帯数減少時代の新設住宅着工戸数を予測した。それによると20年頃までは年80万戸台で推移するが、23年度に80万戸を下回るという。住宅関連業界はいよいよ、「フローからストックへ」という発想の転換を本気で考えるべき時がきたようだ。

 ▼持家については既存住宅の流通を活性化させ、資産価値の維持・向上に努力するべきである。そうすれば、一生のうちに何回も住み替えをすることが可能になる。住まいを一生に一度の買い物と考えなければいい。理想の住まいの追求や、ライフスタイルに応じて住まいを変えるという前向きの文化こそ、日本人を元気にするだろう。賃貸住宅については、老朽化した物件をシェアハウスや高齢者住宅へコンバージョンしやすくなるような誘導策を自治体に期待したい。

 ▼発想の転換は衰退が目立つ、昔ながらの商店街にも必要だ。地元で高齢者が集まるのは将棋サロンか居酒屋ぐらい。引きこもりがちな高齢者を家から誘い出し、積極的に消費させる場所を創造することこそ、地域経済の活性化には欠かせない。

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