大言小語 「多少銭」
住宅新報 2011年8月9日 号 1面
夏休みシーズンを迎え、海外旅行もたけなわ、旅行先はアジア近隣諸国が人気だ。目下、経済発展の著しいアジア諸国は、主要都市の再開発も目覚ましく、観光客には楽しみ倍増といったところだ。そして海外旅行の楽しみのひとつに値段交渉がある。
▼値切りの文化と言われる中国では、相手の提示条件に対して簡単に首を縦に振ることはない。本当に欲しいものは、値切り倒すくらいの勢いで交渉するという文化は、日本人には新鮮、かつ異文化の醍醐味すら感じさせる。値切りの常套句である、「多少銭」(いくらですか)「太貴了」(高いです)「便宜一点」(安くしてください)だけは覚えて、現地で値切りにチャレンジする日本人観光客も多い。交渉が苦手というよりも、相手を思いやる気持ちを大事にする日本人には、値切りはなじまないとも言われるが、実際の日常生活では交渉、合意、契約といった行為は当り前に行われている。













