「壁に突き当たる」 松岡英雄 新住まいのことわざ(73)
住宅新報 2011年7月5日 号 14面
50代はあっという間に過ぎた。60代は猛烈な早さで既に半分が過ぎてしまった。この調子だとすぐにでも70歳になりそうである。もっともそれまで生きられたらの話であるが。祖父も父も68歳で死んでいるから先のことは分からない。
歳をとるとどうして時間が早いのか。なぜ時間を早く感じるのか。19世紀のフランスの哲学者・ジャネによれば、生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)そうである。
例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1であるが、5歳の子どもにとっては5分の1に相当する。50歳の人間にとっての10年間は5歳の子どもにとっての1年間に当たり、5歳の子どもの1日は50歳の人間の10日に当たることになる。













