ひと 「山に恩返し」の人生 北海道と東京で「木製サッシ」を製造する飯田ウッドワークシステム社長 飯田 信男さん
住宅新報 2011年7月19日 号 2面
「やっと、時代が変わり始めた」。地域材を使った木製サッシの設計・製造を手掛けて30年あまり。ここ2-3年、庁舎やビル改修での受注が伸びており、手応えを感じている。
熱損失の大きな窓を抜きに、住宅の省エネは語れない。そして木製サッシ最大の利点が断熱性能の高さ。だが「自分にとって、それは『後付け』の説明」。木の窓に捧げてきた半生は、学生時代に原点がある。
自然に憧れ、神奈川県出身ながら北大農学部に進学。そこでトドマツの伐採に立ち会い、「巨人が倒れ込むような」光景に息をのんだ。轟音と共に、命が終わる。しかし同時に、『木材』が誕生する瞬間でもあった。「大切に使わせてもらうことで、山に恩返しがしたい」。卒業後は道庁に職を得て、木製サッシの研究開発に取り組んだ。













