ニュースが分かる! QアンドA 太陽光発電マンションに人気 課題は中古への広がり
住宅新報 2011年6月21日 号 24面
顧問「専有部分(室内)の電気を、太陽光発電で賄うマンションの人気が高まっているようだな」
記者「はい。震災以降、特に注目度が高まっています。これまでは、マンションの太陽光といえば共用部分のことでした。戸建て住宅に比べるとまだまだ数は少ないですが、マンションディベロッパーも、『様子見』から『行動』のレベルに移行したようです」
顧問「自然エネルギーを活用するという点では、大いに評価できるな。ただ、そもそも何故、マンションでは普及してこなかったんだい?」
記者「戸建て住宅は『取り付けたい』というその住宅の所有者のみの意思で可能ですが、新築マンションの場合、マンション購入検討者が果たして太陽光を欲しているのかどうか分からない、だから思い切って付けられないという事情があります。『設置費用が掛かる=販売価格が上がる』ということですから。それが今は、購入検討者が『太陽光マンションがほしい』、すなわち、ディベロッパー側に『間違いなく売れる』という自信が持てるため、供給が進んでいる状態です」
顧問「いくら良い商品でも、売れなきゃ何にもならないからな」
記者「太陽光マンションの販売現場では、『価格が多少上がっても、ごくありふれた普通のマンションより売りやすい』という声が上がっています。震災以降、消費者の『節電意識』は大きく高まっています。太陽光マンションは、その意識を形にしてくれる『代表格』と考えられているのでしょう。そういった流れがあるため、マンション向けの太陽光発電システムを供給している会社には、様々なディベロッパーからの問い合わせが急増しているようです」
顧問「中古マンションにも広がれば、裾野も広がるな」
記者「国も設置住宅数の増加を方針として掲げていますが、中古マンションへの導入は非常に効率的な推進策だと思います。興味を示す管理組合も多いようですが、残念ながら前に進まないケースが大半のようです」
顧問「それは一体、何故なんだい?」
記者「一言で言えば『コスト』です。数千万円規模の設置コストに見合った効果は、残念ながら得られないといった判断です。それを解決するには、補助金と売電価格の増額。国はこの2点を、早急に検討すべきです」













