マンション 野村不が「湾岸」で即完 内陸部の「ユトリシア」も好調
住宅新報 2011年6月14日 号 10面
東日本大震災の影響が懸念されていた首都圏のマンション市場だが、落ち着きを取り戻した5月以降は堅調に推移しているようだ。中でも、有楽土地などが開発中の大規模マンション「ユトリシア」と、野村不動産の「プラウドシティ稲毛海岸」の2物件の即日完売は、震災後の市況を表す象徴といえるものだ。
千葉県習志野市の「ユトリシア」は、いわゆる「内陸部・高台立地」のマンション。計画戸数1453戸の大規模開発だ。その一部住棟「Green
Green」(総戸数270戸)の第1期と第2期1次販売(75戸)が連続即日完売したが、震災後に湾岸エリアからの来場者が増えたことが好調要因となった。
習志野市、千葉市花見川区、船橋市など周辺エリアからの来場が主流だが、震災以降は浦安市からの来場が約2倍に増加。また、その他の湾岸エリアからも来場者が急増しているという。
「震災後、液状化や高層階の揺れ、計画停電などの不安から、住宅選びの基準が地盤や防災へと変化しているようだ」(有楽土地)としており、それらのニーズに応える同マンションに注目が集まっていると判断している。
一方、野村不動産が千葉市美浜区で開発中の大規模マンション「プラウドシティ稲毛海岸」は、第1期222戸が即日完売した。最高倍率5倍、平均1.22倍だ。ユトリシアで来場が増えている「湾岸エリア」のマンションだが、高い評価を得ての完売となった。
マンション550戸と戸建て265戸の大規模複合開発の魅力や、平均坪単価約121万円の割安感のある価格設定はあるものの、様々なメディアで液状化の被害が報じられた「湾岸エリア」。その中にあっての即日完売は、大きな話題となっている。「湾岸エリアといっても、その被害状況は場所によって異なる。物件の周辺エリアはほとんど被害がなく、現地をご覧になった来場者の方々には安心感を持ってもらえている」(野村不動産)。全体で取り組む防災やコミュニティ形成の内容も好評のようだ。













