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スタンダード会員限定知って得する建物の豆知識(63) 建物の変形

住宅新報 2011年6月7日 号 4面

 東日本大震災では幸い、関東地域で高層建築物に大きな被害はありませんでしたが、停電や上下水道の損傷によって、日常生活には大きな障害が出ました。超高層マンションに住むお年寄りなどは高層階まで階段を上ることができず、エレベーターが復旧するまでの数日間「ロビー難民」となったようです。また、震度5強を記録した揺れは長時間にわたり持続したため、超高層マンションの上層階では恐怖を味わった住人も多くいました。超高層で左右2メートルの揺れ

 高さが160メートル程度ある超高層マンションでは、「層間変形角」が100分の1以下になるよう構造設計されています。「層間変形角」とは、「A階の変形量」÷「A階の高さ」で表されます。これを国内に20棟ほどある160メートルオーバークラスの超高層マンションに当てはめますと、左右に揺れた場合には最大3.2メートル部屋が移動することになります。もちろん、構造計算には安全率が加えられているのでそこまでは揺れませんが、実測データでは左右に2メートル程度揺れていたようです。

 しかも超高層マンションでは、周期の長い揺れが起きるため、その継続時間が400秒近くも続き、恐怖と揺れで船酔い症状を起こした住民もいたようです。ちなみに「層間変形角」は、50分の1程度になると鉄筋コンクリートが壊れ始め、10分の3程度になると構造体が崩落します。東京タワーが曲がったワケ

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