ひと 会社の基本は営業力 三井不動産販売の社長になった 竹井 英久さん
住宅新報 2011年6月7日 号 2面
「売れ行きは景気に左右されるが、住宅には基本的に分厚い需要があるということ。賃貸住宅から脱出しようという一次取得層はもちろん、更により良い、快適な住まいを求める住み替え層も厚みが増している。それだけ、恵まれた業界だということです」
東日本大震災の影響で、まだ見通しが立てにくい業界が数多くある中で、住宅・不動産業界各社は順調な業績を残し、比較的堅調な予想を出していることについての見方だ。三井不動産販売も主力の既存住宅流通事業「三井のリハウス」、時間貸し駐車場「リパーク」の店舗・施設増設などの積極策を進めて、業績を続伸させた。
2年前に三井不動産(株)不動産ソリューションサービス本部長から転じて副社長になり、この4月1日付で社長になった。
不動産流通業について、「これからはストックビジネスの時代。新築がなくなるわけではないが、買い替え、リフォームを含め、ストックの中での動きが加速する。人口が減少しても将来性は絶対ある」という認識を持つ。「リハウス」を核とした三井不動産販売ネットワークは仲介実績で業界トップの座を守り続けている。10年度も取扱件数、手数料とも8%台増を確保。今年度も同程度の伸びを視野に入れている。
社長就任時、「手数料はプロの仕事の報酬であるということ。プロの仕事と評価してもらえるために大事なのは信頼だ。お客さんのニーズ・ウォンツにきちっと対応できているかどうか」と問い掛けた。「会社の基本は営業力。当社は何で生きていくのか、どういう会社であるべきか、もっと社員の皆さんと共有していきたい」とも。
「もう一つ、件数をやろう。業務品質を下げないでサービスが提供できる体制を」と、競争に臨む気迫も見せた。「1番を続けるのは結構難しい」と言うが、全国的なエリア戦略や店舗展開など様々な角度から「伸びしろ」を探る。自信は「震災があっても経営計画そのものは変えない」という方針にも出ている。
好きな言葉は「公正無私」と「上善如水」。趣味は「折り畳み自転車に乗ること」と下町居酒屋巡り。慶大経済卒。東京都出身、60歳。
(柄澤
浩)













