中小規模物件中心で契約率80%割れ、1月の首都圏マンション市場
工業市場研究所(東京都港区)のマンション市場動向調査によると、1月に首都圏で158物件・4561戸が新規分譲されたが、うち民間物件は157物件・4551戸で、契約率は73.9%だった。今年の本格的な供給は、2月からになりそうだ。
1月の新規供給は毎年落ち込むが、前年同月の172物件・4873戸に比べると312戸(6.4%)減少している。ただ、過去5年間をみるとほぼ例年並の供給で、今年は総戸数150戸以上の大型物件のデビューがゴールドクレストの「クレストフォルム松戸ウッドスクエア」だけで、2期目以降も少ない中小規模物件中心だったのが特徴。地域別には東京23区での供給が約48%を占めるなど東京集中傾向が続いており、他のエリアでも利便性のよい立地での供給が目立つ。
このように販売環境の厳しい中小規模物件が多かったこともあって、契約率は1年ぶりに80%台割れした73.9%で、完売率も32.5%にとどまり、前年同月を下回った。12月は契約率86.3%、完売率53.0%だったので、年末の在庫調整を考えても落差が大きい。
なお、同社が挙げた1月の売れ行き好調物件は、東芝不動産総合リース(販売提携:三井不動産販売)が東芝の寮跡地で開発した「アリュール新川崎」(15階建て、総戸数132戸)、注目物件はセコムホームライフが日産自動車関連会社の社宅跡地で開発した「グローリオ府中・白糸台」(同88戸)。「アリュール新川崎」は、南武線鹿島台駅徒歩9分の小規模工場が点在する住宅地の立地だが、駐車場をすべて地下に配することでオープンスペース全体を多くの植栽で彩った敷地計画、充実した収納や設備と仕様、グロス2000万円台から3000万円台前半中心の価格設定(70~75平方メートル)といった商品企画が受けて、第1期80戸が平均3.3倍で即日完売した。また、「グローリオ府中・白糸」(4階建て、総戸数88戸)は、西武多摩川線北多磨駅徒歩9分の第一種低層住宅専用地域内の落ち着いた戸建て中心の住宅地という環境、約70%をオープンスペースとした敷地計画、敷地内駐車場100%確保、全戸南向きの戸建て感覚のプランニングが好評で、60戸(販売戸数70戸)が契約となり、販売はスムーズに進んでいる。













